2021年3月29日
|2022年7月4日
プログラミングスキルの習得にチャレンジしたい気持ちがあっても、なんだか難しそうと感じていませんか?もしくは、実際にプログラミング学習を始めたけど難しいと悩んでいる方もいるでしょう。プログラミング学習には多くの時間を要するため、「プログラミングは難しい」というイメージを持ったまま学習するよりも、「プログラミングは楽しい」と感じながら学習する方が、モチベーションを維持でき挫折しづらくなります。
まずは、自分がなぜプログラミングを難しいと感じているのかを考えてみましょう。この記事では、初心者がつまづきやすい理由を解説し、プログラミングを難しいと思わないようにする方法や学習のコツをご紹介します。
「プログラミングは難しい」と感じている人は、その理由を明確にして、意識を変えましょう。「プログラミングは難しい」という先入観を持って学習に取り組むよりも「プログラミングって楽しい!」「プログラミングで○○を作りたい!」という前向きな意識で学習に取り組んだ方が、モチベーションの維持や挫折のしにくさにつながるでしょう。
では、そもそもなぜ「プログラミングを難しい」と感じるのか、その理由について解説します。
プログラミングという言葉は聞いたことがあるけど、知識が全くないという状態であれば、イメージが先行しているだけかもしれません。日常的に触れる機会が少ないプログラミングは、「専門性が高そう」「理系じゃないから無理そう」「パソコン得意じゃないから難しいかも」と勝手にイメージだけが作り上げられやすいです。良く考えてみれば、特に詳しくは知らないのに「プログラミングは難しい」と思い込んでいる人もいるのではないでしょうか。
プログラミングを始める前に、そもそもパソコンについての基礎知識がなければ、プログラミングスキルの習得はハードルの高いものになります。プログラミングスキルの学習に行きつく前の段階でつまづくわけですから、当然プログラミングは難しいと感じるでしょう。
またプログラミングの学習において、当たり前に使用されるパソコン用語が分からないと、一つ一つ言葉の意味を調べることに時間を取られてしまいます。その結果、プログラミング自体の学習が思うように進まず、プログラミングは難しいという結論を出してしまいがちです。
プログラミングを始めるためには、学習環境として「パソコン」と「開発するためのツール」が必要です。
しかし、パソコンに詳しくないと「どんなパソコンを選べばいいんだろう?」「WindowsかMacのどちらを選べばいいんだろう?」とたくさんの疑問がわいてくるでしょう。また、学習時に必要なツールが分からない、インストールがうまくいかない、など準備段階でつまづいてしまい、難しいと感じるケースがあります。
学習前の環境構築すらできないのだから、プログラミングなんてできるわけがないと心が折れ、学習を断念する人も多くいます。
プログラミングのイメージというと、パソコンの画面上に英語や数字、記号などがズラズラと書かれているのを想像される方が多いでしょう。
もともと数学や英語に対して苦手意識を持っている人は、プログラミングの画面を見て「プログラミングにも数学や英語の知識が必要なんだ」と思い込んでしまい、「プログラミングは難しい」というイメージを持ってしまう傾向があります。
プログラミング言語は、現在200種類以上あるといわれており、難易度も易しいものから難しいものまで幅広く、作りたいものによって選択すべき言語が異なります。初めから難易度の高いプログラミング言語に挑戦すると、挫折の原因にもなりえます。
作りたいものが決まっていれば、ある程度学習すべき言語は絞れますが、プログラミングの学習を始める人全員が、作りたいものが決まっているわけではありません。中には、就職や転職の際のアピールポイントとしてプログラミングスキルを身に着けたい人もいるでしょう。これだけ言語数が多いと学習する言語を選択するだけでも一苦労です。
プログラミングには「ソースコード」や「タグ」、「サーバ」「フレームワーク」のような聞きなれない専門用語がたくさん存在します。また、「オブジェクト指向」と呼ばれるような、プログラミング独自の考え方やルールが存在します。いずれも日常的に使用頻度の高い用語ではないため、「プログラミングは専門性が高い」と必要以上にハードルを上げてしまうと、難しさを感じてしまうでしょう。
プログラミングにおいて、エラーは避けて通れません。次から次へと出てくるエラーの多さに、プログラミングは難しいと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
コンピューターは人間に指示された通りに動くことしかできないため、1文字でも間違っていればバグやエラーとなってしまいます。エラーメッセージは一般的に英語で書かれているので、内容を理解するのも大変、エラーの箇所を特定するのにも一苦労で、難しいと感じてしまいます。
「プログラミングは難しい」と思いながら学習を進めていると、連続して出てくるわからないことの多さにうんざりし、モチベーションの維持ができずに挫折してしまうかもしれません。では、プログラミングは難しいと思わないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
プログラミングスキルを身に着けるための努力は必要不可欠ですが、意識を変えることはできます。ここからは、難しいと思わないようにするための土台作りをしていきましょう。
「理系じゃないからプログラミングは無理?」「英語や数学が苦手だからプログラミングも苦手かも」というような先入観から、プログラミングに対するハードルを上げてしまっていませんか?そんな方は、まず「プログラミングは難しい」という先入観を捨てることから始めましょう。
プログラミングは、理系の専門的な大学を出ていないと習得できないといったスキルではありません。多くの人がプログラミングに興味を持った時から、専門学校や独学、プログラミングスクールに通うなどの手段をもって、プログラミングスキルを身に着けていきます。専門の学歴を持たずとも挑戦できるのが、プログラミングの面白いところですので、必要以上にハードルを上げることなく、プログラミング学習にのぞみましょう。
プログラミングでは、英語や数式などが使われていますが、英語や数学が分からなくてもプログラミングの学習は可能です。
確かに英語ができると、英文の最新情報を読めたり、エラーメッセージを解読できたりと有利なことは間違いないですが、プログラミング学習の学習初期から英語力は求められません。HTMLを例にあげると(HTMLは厳密にはプログラミング言語ではありません)、英文法は使用されず、”p”や”title”、”head”のように、アルファベットや中学・高校レベルの簡単な英語が使用されています。それぞれの記号が何を表しているのかを理解できれば、英語が苦手でもプログラミングはできます。
また、数学についても数学が絡んでくる特定の分野(AIやゲーム開発など)を除けば、基本的に四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)などの基礎が分かれば問題ありません。
知識がなければ「難しい」と感じるのは当たり前のことです。基礎知識や専門用語を習得できていないから難しく感じていることを改めて認識し、自分のレベルにあった学習を考えましょう。知識を習得して、わからないことを減らしていくことが「難しい」を解消するための第一歩です。
まず、プログラミングの学習を始めるにあたっての教材選びですが、パソコンの基礎知識がないのであれば、イラスト図解式でパソコン用語やWeb技術の基本から学べるような、初心者向けの参考書からはじめてみましょう。
また、環境構築でつまずいているのであれば、環境構築不要の学習サイトやアプリなどを利用してみてはいかがでしょうか。たとえば、環境構築不要の学習サイト『Progate』は、ブラウザ上でプログラミングができ、専用ツールのインストールなどは不要です。スライドで学習した後、実際に自分で手を動かしてプログラミングし、その成果物を同じ画面上で確認できます。無料版があるため、まずプログラミングがどのようなものかを経験してみたい方など初心者におすすめです。
プログラミング言語には、習得の難易度があります。自分のレベルでは、これから習得すべき知識が多すぎると理解しているのであれば、難易度の優しいプログラミング言語から始めましょう。自分の理解度に合わせた学習のSTEPを組むことで、わからないことを順番に減らしながら学習を進めることができます。
たとえば、初心者には習得の難易度が比較的高いとされる「Java」というプログラミング言語では「オブジェクト指向」という考え方を理解する必要があります。他にも覚えることがたくさんあるのに、いきなり「オブジェクト指向」に触れてしまい「プログラミングって難しい」というイメージを抱えてしまっては損です。
また、学習が長期化するプログラミング学習では、成功体験をつみながら成長していくことが、モチベーションの維持にもつながります。そのためにも、自分のレベルに合わせた学習を心がけましょう。
パソコンの基礎知識やプログラミングのイメージを掴むところから学習したい場合には、HTMLとCSSから学習してみることをおすすめします。さらに詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてみてください。
基礎知識や専門用語の学習は、インプット学習と呼ばれます。インプット学習に対し、得た知識を使って実際にプログラミングし、プログラムを実行させる学習のことはアウトプット学習といいます。プログラミング学習においては、アウトプット学習が欠かせません。
そして、プログラミングを実践している限りエラーは必ず出ます。これは、知識を習得してもプロのエンジニアになっても無くなることはありません。プログラミングの学習は、エラーを出なくするようにするというよりもエラー対処に慣れることと考えてください。エラーを出なくするための学習では「難しい」から抜け出せなくなります。「難しい」と頭でっかちに悩むより、手を動かしながら解決していくことが大切です。
インプット学習で起こるわからないことは、参考書などを振り返ることで解決しますが、アウトプット学習で発生したエラーなどのわからないことは、自力で解決することが難しいケースもあります。自力で解決することが難しいことは、周囲の力を利用しましょう。
アウトプット学習で、実際にコードを書いて出てくるエラーやバグは、すぐに解決できないものも多くあります。手っ取り早く人に聞いてしまえばすぐに解決するかもしれませんが、それだけではいつまでたってもスキルは身に付きません。まずは自分で調べることです。検索エンジンを使って調べることが基本になりますが、調べ方が分からなければ、エラーの内容をそのままコピペして検索するというのも一つの手です。次の記事に「調べ方のコツ」が詳しく解説されているので、ぜひ参考にしてみてください。
自分で調べて考えることは大切ですが、必要以上に時間をかけすぎてしまい、学習が思うように進まないと、モチベーションは下がってしまいます。その時に、気軽に質問できる環境や質問できる人物がいると、学習をスムーズに進めることができます。また、効率的な質問をするためにエラー内容を整理することは、論理的思考力を養います。また、問題解決力向上につながってきますので、質問するということには積極的に取り組んでいきましょう。質問の仕方についてはコツがあるので、興味がある方は次の記事を読んでみてください。
プログラミングスキルを習得するためには、長い学習時間が必要です。しかし、ずっと机に向かって勉強していると息が詰まりますよね。そんな時、プログラミングに関連した映画やドラマ、アニメなどを見ることで、息抜きになったり、モチベーションのアップになるかもしれません。例えばアニメ映画の「サマーウォーズ」は、金曜ロードショーで放映されたので見たことがある人も多いのではないでしょうか。他にも、2012年に日本で放送されたドラマ「リッチマン、プアウーマン」や、2016年放送の「逃げるは恥だが役に立つ」は、IT企業を舞台に作成されていますので、プログラマーを目指している方のモチベーションも上がるかと思います。興味深い作品があれば、是非ご覧になってみてください。
プログラミングは「難しい」と感じながら学習するものではありませんが、一朝一夕で簡単に身に付くものではありません。入門レベルの習得にはおよそ200〜250時間、実務レベルの習得には平均的に1,000時間必要ともいわれ、個人差はあるものの学習期間も長くなります。その中でモチベーションを維持し、挫折せずに学習を継続できるコツを伝授します。
初心者にありがちなのが、すべてのコードを理解しようとしたり、暗記しようとして同じ基礎学習を何度繰り返してしまうことです。もちろん、コードを理解することは大切ですが、そこに時間をかけすぎて学習が止まってしまうのは本末転倒です。プログラミングはカンニングOKです。都度調べれば済むことなので、暗記にとらわれないようにしましょう。
また、プログラミングの学習で重要なのは、手を動かし、アウトプットすることです。暗記しようとするくらいなら、とりあえずそのコードを打ち込んで動かしてみてください。実際に、簡単なWebサイトやアプリ、ゲームなどを作成し、SNSなどで第三者に評価してもらうのもよい演習になるでしょう。
「とりあえずプログラミングをやってみよう」と、軽い気持ちで始めるのもきっかけの一つです。ただ、エラーの連続で解決できない状態が続くとどうでしょう。「Webサイトの開発をしたい」「こんなアプリ/ゲームを開発したい」など具体的な目標があれば、しんどい状況が続いても努力し続けることができますが、明確な目標がなければ、モチベーションを保つのが難しく挫折してしまう可能性は高くなります。
「エンジニアになりたい」「就職・転職の際のアピールポイントとしてプログラミングスキルを身に着けたい」など、抽象的な目標でも構いません。挫折しないためにも目標を設定しておきましょう。
独学で挫折する心配がある人や、何から学習を始めていいのか分からない、どのプログラミング言語を選択すべきか分からない人などは、最初からプログラミングスクールに通うというのも一つの手段です。
プログラミングスクールによって、オンライン型もしくは通学型なのか、学習期間はどのくらいなのか、どのようなプログラミング言語が学べるのか、など特色が異なります。プログラミングスクール選びに迷われる人は、次の記事を参考にしてみてください。
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「プログラミングは難しい」という意識は、ただの思い込みだったり、英語や数学への苦手意識、実際に挫折した経験から生まれるものです。しかし、パソコンやプログラミングの基礎知識を身に着け、今まで分からなかったことが理解できるようになるとどうでしょう。気付かないうちに「プログラミングって楽しい」という意識に変化しているかもしれませんよ。多くの場合、難しいと感じる理由はわからないことに原因がありますので、まずは自分が「なぜプログラミングを難しいと感じているか」その理由を明確にしましょう。
「プログラミングは難しい」という先入観を持ったまま学習に取り組むよりも「プログラミングって楽しい、面白い」「プログラミングでこんなものを作ってみたい」と、前向きな姿勢で学習に取り組む方がモチベーションも維持でき、挫折しづらくなります。
せっかくプログラミングに興味を持ったこのチャンスを逃さず、プログラミングスキルを習得して、今後の自分の人生に活かしてみてください。
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