2023年10月11日
|2023年10月20日
ITエンジニアのなかでもインフラエンジニアに興味を持っており、「どのようなやりがいがあるのだろう?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
type転職エージェントの情報によると、2023年のIT業界は採用ニーズが高止まりしている状態です。人手不足が続いているので、未経験者の採用を強化している傾向にあります。
参考:type転職エージェント|【2023年下半期】IT業界の転職市場トレンド
そのため、インフラエンジニアに挑戦したいなら今がおすすめのタイミングです。
この記事では、未経験からインフラエンジニアを目指す方に向けて、仕事のやりがいやきついと感じること、一日の仕事の流れについて解説します。
この記事の目次
インフラエンジニアは、人々の生活になくてはならない存在です。実際にどのようなやりがいがあるのかを5つ紹介します。
最も大きなやりがいは、さまざまなITシステムの安定稼働を支えられることです。インフラエンジニアは縁の下の力持ち的存在です。
普段人々が利用しているアプリやWebサイトなども、ネットワークやサーバーが正常に動いていないと使えなくなってしまいます。
そのため、インフラエンジニアはさまざまなITシステムの安定稼働を支え、社会に貢献しているという感覚を得られます。
インフラ系の技術は、これまでの技術を応用しながら進化することが特徴です。
ネットワークやサーバー、OS、セキュリティなどのインフラ技術が一気に変わることは、今後もないと考えられます。
IT業界は技術の進歩が早いですが、そのなかでもインフラエンジニアは一度身につけたスキルを長く活かせる職業です。
インフラの知識や技術を身につけておけば、やりたいことが見つかったときに、他の分野でも対応していきやすいメリットがあります。
インフラエンジニアには、以下のように多様なキャリアパスがあります。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
プロジェクトマネージャー | 顧客の要望をヒアリングし、プロジェクトの進行管理やメンバーへの指示、課題解決などを行う |
ITスペシャリスト | 専門分野のプロフェッショナルとして、ネットワークやセキュリティ、データベースなどの設計・構築を行う |
セキュリティ系スペシャリスト | サーバーやネットワークなどの脆弱性やリスクを見つけ、技術的なサポートをする |
インフラコンサルタント | ITインフラの構築や運用についてのアドバイスや、クラウドへの移行をサポートする |
例えば、経験を積み重ねるなかで「もっとセキュリティの知識をつけて、顧客が安心してサービスを提供できる環境を作りたい」と思ったら、セキュリティ系スペシャリストの道を選ぶのも良いでしょう。
このように、自分の頑張りや興味、能力次第で、いろいろなキャリアへ進みやすいのもインフラエンジニアのやりがいです。
スキルや経験によっても異なりますが、インフラエンジニアはキャリアを積むと年収もアップする傾向にあります。
実際に求人ボックスの調査によると、インフラエンジニアの平均年収は521万円です。また、年代別の平均年収は以下のとおりでした。
引用:求人ボックス|インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料(2023年10月時点)
そのため、インフラエンジニアは「スキルを身につけて高年収を目指したい」という方におすすめの職業です。
担当する顧客によっては、最新トレンドや先端技術を積極的に取り入れている場合もあります。
そのような環境でITインフラを正常に稼動させたり、より最適な技術を提案したりするためには、インフラエンジニア自身も学ばなければなりません。
「定期的にIT系のWebメディアで記事を読んでいる」など情報収集することが好きなら、よりやりがいを感じられるでしょう。
インフラエンジニアには多くのやりがいがある一方で、きつい・大変と感じられるシーンもあります。あらかじめデメリットも知っておき、就業後に後悔しないようにしましょう。
いつネットワークやサーバーに問題が起きるかわからないため、急な残業や休日出勤が発生することがあります。
せっかく趣味の時間を楽しんでいたのに、勤務先から電話がかかってきて「出社して欲しい」と言われるのはストレスに感じるかもしれません。
また、その後の報告書作成や、顧客の業務を一時停止させてしまったことなどにプレッシャーを感じる場合もあります。
もちろん、原因を特定して解決策を導き出すこと自体はやりがいがありますが、トラブル対応があることは理解しておきましょう。
ITインフラ基盤は顧客がサービスを提供したり、日々の業務を続けたりするうえで必要不可欠なものです。24時間365日稼動させなければならないため、監視し続ける必要があります。
案件によっては「夜勤で21時から出社して欲しい」と頼まれることもあるでしょう。
なかには夜勤やシフト勤務がないところもあるため、事前に就業先の情報などをリサーチしておくことが大切です。
インフラエンジニアの仕事は、次のようにシステムの裏側での作業が中心になります。
・システムの障害を未然に防ぐため、セキュリティ対策やアップデートを行う
・もしものときに備えて、データのバックアップを定期的にとる
アプリ開発エンジニアのように「リリースしたアプリを、多くのユーザーに遊んでもらえた」などの目に見える評価がないため、成果を実感しにくい仕事といえます。
こちらの記事でもインフラエンジニアの仕事のきつい点・楽な点を紹介していますので、併せてご一読ください。
インフラエンジニアのやりがいを紹介しましたが、「そもそも自分はインフラエンジニアに向いているのかな?」と気になった人もいるのではないでしょうか?
そこで、向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。
インフラエンジニアに向いているのは、以下のような特徴がある人です。
運用・保守の業務では、仕事の流れがマニュアル化されているのが一般的です。
しかし、慣れた作業だからといって油断すると、予期しないエラーが起きて業務に影響が出てしまう恐れもあります。
そのため、画面やマニュアルをしっかりと見比べながら、慎重に作業を進められる人が向いています。
一方で、以下のような人はインフラエンジニアに向いていない可能性が高いです。
例えば、ITシステムに障害が発生したときは、原因を突き止めて速やかに復旧作業を行わなければなりません。
1分1秒を争う状況のなかで、「この障害がどのタイミングで起きたのか」「原因は何か」という状況を把握し、対策を導き出せる論理的思考力が求められます。
なお、「自分が向いていそうかどうかをもっと詳しく知りたい」という場合、こちらの記事をご覧ください。
インフラエンジニアの仕事の流れは職場や案件によっても変わりますが、大きく分けて以下の2通りです。
・日勤業務:9時~18時、主に設計・構築などを担当する
・シフト業務:24時間365日、主に監視を担当する
ここでは、未経験のインフラエンジニアが担当することの多い「シフト業務」について、一日の流れを紹介します。
■シフト業務の一例
21:00 | 出勤。日勤のエンジニアから引き継ぎ、システムやネットワークの状態を確認する |
22:00 | システムの状態確認やアラートの設定、監視ツールのメンテナンスなどを行う |
23:00 | システムの挙動を確認し、必要に応じてトラブル対応を行う |
24:00 | 休憩 |
1:00 | 通常業務の続き |
3:00 | 利用者の少ない時間帯のため、システムの調整や性能テストを行う |
4:00 | 休憩 |
5:00 | システムやネットワークの状態を確認し、日勤エンジニアへの引き継ぎ内容をまとめる |
6:00 | 日勤エンジニアへの引き継ぎを行う |
7:00 | 退勤 |
夜勤では顧客との打ち合わせや電話などができないため、日勤の担当者から正確に情報を引き継ぐことが大切です。
一日の流れはプロジェクトや現場にもよるので、面接時に確認しておきましょう。
ここまで読んで「未経験からインフラエンジニアになりたい!」と思った方に向けて、採用を勝ち取るコツを3つ紹介します。ぜひ今後の参考にしてみてください。
インフラエンジニアに限らず、ITエンジニアはチームワークが欠かせません。
特に運用や監視業務では、トラブル発生時に状況をすばやく整理し、関係者へスピーディーに報告するスキルが求められます。
顧客やチームメンバーと長く信頼関係を築くためにも、ある程度のコミュニケーションスキルをつけるようにしましょう。
日頃から、自分の考えや提案を他者に伝える練習をしておくのがおすすめです。
近年は未経験OKの求人も多くありますが、やる気だけをアピールすれば良いわけではありません。
1つでも関連資格を持っている人の方が、「この人は長く働いてくれそうだな」と思ってもらいやすくなります。
具体的には、次のような資格がおすすめです。
資格名 | 概要 |
---|---|
CCNA | ネットワークの基礎やネットワークアクセス、セキュリティの考え方など、ネットワーク関連の知識を網羅した資格 |
LPIC | レベル1~3があり、3を取得するとシステムの設計・構築・運用保守までできるエキスパートと認定される |
LinuC | レベル1~3があり、仮想化技術を含むサーバーの構築やネットワーク、セキュリティなど、現場で求められる技術が身に付く資格 |
特に3つ目のLinuCでは、オンプレミスだけではなくクラウド上でサーバーやネットワークを構築する知識も習得できます。
クラウドの知識も持つインフラエンジニアは需要があるため、戦力として喜ばれる可能性が高いです。
アピールポイントを増やすために、以下の記事も読んで積極的に学習しておきましょう。
Linuxサーバーを自分で構築して、操作方法のイメージを掴んでおくのもひとつの方法です。他の完全未経験で応募してくる求職者と差をつけられます。
自宅のPCでLinuxOSが使えるようにするには、以下のようなツールを使いましょう。
いずれも無料ですし、YouTubeなどでLinuxサーバーを構築する方法を解説している動画もあります。「サーバー構築に挑戦してみたい!」という方は、ぜひ取り組んでみてください。
しかし、サーバーを構築する環境を一から用意したり、手順を見つけたりするのは時間がかかるうえに、ある程度のIT知識がないと難しいです。
もし自分だけで進めるのが不安なら、プロ講師に教えてもらえるスクールに通うのが効果的です。続けておすすめのスクールを紹介しますので、ぜひご覧ください。
未経験からインフラエンジニアを目指すなら、就職支援もあるプログラミングスクール「学舎さくら」がおすすめです。
学舎さくらでは、プロ講師からLinuxサーバーの基礎や構築、ネットワークの基礎などを教えてもらえます。
自分一人で学ぶよりも、短期間で効率良く習得できるため、インフラエンジニアに就職できる可能性も高まります。
また、履歴書・職務経歴書の添削や、マンツーマンの面接対策など、きめ細かいキャリアサポートがあるのも魅力です。
前述した「LinuC(レベル1)」の資格取得も目指せますので、気になる方はぜひ以下からWeb説明会をチェックしてみてください。
これまで説明したように、インフラエンジニアはきつい点もありますが、やりがいも多い仕事です。
サーバーやネットワーク、セキュリティなどの知識は身につければ長く活かせますし、キャリアパスも多岐にわたります。
インフラエンジニアを目指したい方は、今のうちからコミュニケーションスキルを磨きつつ、少しでも専門知識を身につけておきましょう。
「学舎さくら」なら、完全無料であなたのインフラエンジニアへの夢をサポートしますので、ぜひ説明会に参加してみてください。
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