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未経験からIT業界へ転職できる?基礎知識と転職のコツを解説

2021年11月30日

2022年2月15日

IT業界は、経験者か未経験者かを問わず、転職市場で注目度の高い業界です。コロナ禍で業績が悪化する業界もあるなか、今後も成長の兆しが見えるIT業界では、未経験歓迎の求人もよく見かけます。

しかし、IT業界と聞くと「よく分からない」「高度な技術が必要」「選考難易度が高そう」といったイメージを持っている方も多いはず。

この記事では、プログラマーを始めとしたIT業界の職業や平均年収、選考ポイントや転職方法などについて解説します。IT業界への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

IT業界は大きく分けて4つ

職種について調べる前に、まずはIT業界の種類を整理し、どのような業界に関わっていきたいのかを考えていきましょう。IT業界は、主に4つの業界で成り立っています

ハードウェア業界

ハードウェア業界とは、パソコンやテレビ、周辺機器(マウス・リモコン)などの製造・販売に関わる業界のこと。みなさんが使用しているスマートフォンも、ハードウェアの1つです。代表的な企業には、日立製作所やソニー、AppleやHUAWEIなどが挙げられます。

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界とは、パソコンやスマートフォン上でさまざまな処理を行うプログラムの製造・販売に関わる業界のこと。パソコンといったハードウェアを動かすOSや、普段何気なく使っている便利なアプリケーションなど、ソフトウェアの種類は多岐にわたります。身近なもので言えば、資料作成ソフトやウイルス対策ソフト、地図ソフトやゲームソフトなどもソフトウェア業界が開発しています。代表的な企業には、日本オラクルやトレンドマイクロなどが挙げられます。

情報処理、提供サービス業界

情報処理、提供サービス業界とは、企業に導入するシステムの選定やシステム開発の請負に関わる業界のこと。

企業では、たくさんの人・モノ・金・情報が動いています。管理に必要な労力や時間を削減し、業務を効率化させるためには、システムの導入が欠かせません。このとき、企業の希望を叶えるシステムを提案し、課題解決へ導くことが情報処理・提供サービス業界の役割です。システムを必要とするクライアントからシステム開発を請け負う企業のことを業界用語でSIer(エスアイアー)と呼びます。代表的な企業には、富士通やNTTグループなどが挙げられます。

インターネット(Web)業界

インターネット(Web)業界とは、Webサイトやインターネット広告の制作・販売、SNSを提供するなど、ネットビジネスに関わる業界のこと。みなさんが見ているこの記事も、インターネット業界で生み出されたものの1つと言えるでしょう。代表的な企業には、ヤフーや楽天、Amazonなどが挙げられます。

IT系職種にはどんなものがある?

IT業界について解説したところで、みなさんが目指そうとしているIT系職種にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。ここでは、IT系職種を主な3つに分けて解説します。

開発・エンジニア職

開発・エンジニア職は、IT業界の核を担う技術職です。具体的には、プログラマーやシステムエンジニア、Webエンジニア、インフラエンジニアなどが挙げられます。エンジニアと聞くと、理系が活躍するイメージがあるかもしれません。しかし、実際は就職後の技術習得が前提の求人も多く、文系出身のエンジニアも多く活躍しているので、文理の壁が低い職業です。

マネジメント職

マネジメント職は、システム開発チームを引っ張り、プロジェクト完成へと導きます。具体的には、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)が挙げられます。マネジメント職は、IT知識や実務経験が前提となるため、開発・エンジニア職を経験した後に目指すのが一般的です。

営業・コンサルタント職

営業・コンサルタント職は、システム開発チームが作ったものを販売するために、クライアントと交渉します。具体的には、ITコンサルタントやセールスエンジニアが挙げられ、企業と自社をつなぐのが役割です。様々な顧客を相手にする仕事なので、人と関わるのが好きな方に向いているでしょう。

 

未経験でも応募可能なIT職の例

大まかなIT系職種については整理できたかと思いますが、ここでは、未経験歓迎の求人が出やすいIT職について、もう少し詳しく見てみましょう。それぞれの仕事内容や特徴、平均年収について解説します。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、クライアントと交渉し、システムの企画・設計を主に担当する職業です。クライアントの窓口と開発チームの一員を兼ねるため、コミュニケーションとモノづくりの両方を楽しめる方に向いています。

厚生労働省の調査(2019年度)の結果、SEの平均年収は569万円程度※となっています。

参考:厚生労働省『賃金構造基本統計調査 2019』(※決まって支給する現金給与額380.0千円×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額1129.0千円)

プログラマー

プログラマーとは、システムエンジニアが作った設計書をもとに、実際にコードを書いて、コンピューターのプログラムを構築する職業です。パソコンやソフトウェアには、処理装置であるコンピューターが内蔵されています。このコンピューターに指示を出すことで、パソコンがようやく動き出す仕組みです。コンピューターへの指示は、人間の言語ではなく、プログラミング言語を使った指示が必要です。このプログラミング語で書いた指示書をプログラムと言い、プログラムを構築する職業のことをプログラマーと呼びます。

厚生労働省の調査(2019年度)の結果、プログラマーの平均年収は420万円程度※となっています。

参考:厚生労働省『賃金構造基本統計調査 2019』(※決まって支給する現金給与額304.4千円×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額605.2千円)

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ネットやサーバーなど、ITインフラと呼ばれるものの構築・運用・保守する職業です。たとえば、ネットワーク障害でゲームができなくなったとき、裏でインフラエンジニアが復旧と原因究明に当たっているはずです。ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアといった専門職で求人募集が出ている場合もあります。

求人サイトのdodaの調査によれば、2020年の職種別平均年収では、ネットワークエンジニアが455万円程度、サーバーエンジニアが463万円程度となっています。

IT未経験でも応募可能、その理由は?

IT職には、未経験で募集しているものもありますが、なぜでしょうか。IT業界の現状や将来性とともに、未経験でも応募が可能な理由を解説します。

IT人材が不足している

IT業界では、IT人材の不足が問題となっていて、未経験者でも応募可能としている求人が多々あります。総務省が調査した『令和2年度情報通信白書』によると、IT業界の国内市場規模は99.1兆円と全産業の約10%を占めていることが分かります。IT業界の将来性は高いと捉えていいでしょう。しかし、経済産業省の調査(『IT人材白書』)では、2030年に最大75万人の人材不足に陥るとの予測が立てられています。

つまり、需要に対して供給が追い付いていない状況です。そのため、IT人材の育成は急務であり、未経験者でも応募が可能な理由の1つとなっています。

ポテンシャルを重視している

人手不足の企業では、入社後の育成を前提として、若い未経験者を雇う企業もあります。IT業界への転職活動では、年齢や学習意欲といったポテンシャルが重視される傾向にあり、20代前半の方は若さが1つの武器です。IT技術は変化が激しいため、先端技術を覚える見込みのある若者は、なお歓迎されるでしょう。

未経験歓迎の求人では、学歴を不問とする求人もあります。学歴は確かにポテンシャルを証明する一つの要因ですが、年齢が若く、ポートフォリオを作るなどして学歴を補う学習意欲を示すことができれば、転職活動を有利に進められるでしょう。

未経験でもアピールできる6つのスキル

未経験者がIT職に就くためには、採用担当者に適切なアピールができるかどうかが肝心です。IT職に求められる複数のスキルの中から、未経験者でもアピールできるスキルを6つ解説します。

学習意欲

IT技術は変革が激しいため、IT知識を自主的に学び続ける、学習意欲が重要です。技術の進化が速いということは、従来の技術しか扱えない者は淘汰されやすいということ。IT業界に身を置くのなら、先端技術にも対応できるよう、学習を怠らないことが大切です。未経験からの転職であれば、なおさら必要となるスキルです。学習意欲を証明するためには、入社前から基礎知識を習得し、知識をアウトプットして作成したポートフォリオや、資格などの提示が有効です。

コミュニケーション能力

IT職の仕事は、チーム制で進めることが多いため、コミュニケーション能力が求められます。たとえば、プログラマーは一人で黙々と作業しているイメージがあるかもしれませんが、チームリーダーと打ち合わせしたり、メンバーと協力して作業したりする場面があります。何より進捗状況や問題点の共有などは、開発を進めるうえで不可欠です。システムエンジニアの場合も、自社とクライアントとの窓口になるので、コミュニケーション能力が欠かせません。

質問者の意図を汲み取って回答でき、わからないことを質問できるかは、育成できる人材の見極めにも関わってきます。面接では、質問内容にかかわらず、すべての問いかけにしっかりと受け答えしましょう。前職でチームワークを大切にしてきた経験や顧客と交渉をした経験があれば、アピールポイントにもなります。

論理的思考力

論理的思考力は、プログラミングでとても重要なスキルです。プログラマーやインフラエンジニアなどの技術職の場合、システム開発で実際にプログラミングするときに、設計意図にそったシンプルで効率的なコードを書くことが求められます。また、システムエンジニアの場合も、クライアントの課題を整理し、どのような形で解決するか、相手に伝わるように説明しなければなりません。

物事を整理し、筋道を立てて考えられる力は、転職活動で評価の対象となります。自分の性格分析や長所とあわせて伝えていきましょう。

読解力

特にプログラマーの場合、論理的思考と同じように、読解力が必要です。プログラマーには、設計書から自分に与えられた課題を汲み取り、プログラムの完成形をイメージし、コードを書くことによって具体的に形にすることが求められます。高い読解力があれば、与えられた設計書をスムーズに読み込み、プログラムに落とし込めるでしょう。こちらも自分の性格分析や長所のアピールで伝えることができます。

忍耐力

プログラミングといったIT技術職の作業は、地道なトライ&エラーの繰り返しであり、忍耐力が必要です。時には、何百行、何千行にも及ぶコードの中から、たった1文字のエラーを探し出すこともあります。そのため、途中で無責任に投げ出さず、1つの物事に集中して取り組む忍耐力も重要なスキルとなるでしょう。

社会人経験に限らず、部活や受験といった人生経験からも伝えることができるアピールポイントです。

若さ

企業は、入社後の育成を前提に未経験者を募集するため、若さもアピールポイントの1つになります。同じ未経験者であれば、たとえ学歴のない20代前半だったとしても、高学歴な30代後半よりも、若さで有利になる可能性があります。学習意欲と合わせてアピールすると、より合格率が上げられるでしょう。

未経験から転職する具体的な方法

IT職で生かせるスキルを解説したところで、未経験者がIT職に転職する具体的な方法を解説します。何から行動すればいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

転職エージェントに相談する

一人で転職活動するのが心細い方は、転職エージェントに相談する方法があります。自分がIT業界に詳しくなくても、転職エージェントなら、あらゆる企業の中から未経験者に合った企業を選んでくれるはずです。IT知識があまりない状態で入社するのは不安かもしれませんが、就職のミスマッチを防げるというのは大きな利点になります。

専門のプログラミングスクールに通う

IT知識を学んでから転職したい方は、専門のプログラミングスクールに通うのが効率的でしょう。就職直結型のプログラミングスクールの場合は、学習から転職まで全体的にサポートしてくれるので安心です。

就職支援付きのプログラミングスクール「学舎さくら」では、未経験からプログラマーを目指すコースとインフラエンジニアを目指すコースをご用意しております。10代~20代の方で、パソコンをお持ちの方であれば、オンライン授業で全国どこからでも受講可能です。受講料は完全無料ですので、費用をかけずに首都圏や高知県で転職したい方は、ぜひご検討ください。

まとめ

IT業界は、人手不足の状況も追い風となり、転職の成功率が高い業界です。未経験から応募するなら、プログラマーやシステムエンジニア、インフラエンジニアなどの職業が候補に入るでしょう。より専門的なIT知識を学んでから転職したい方は、専門のプログラミングスクールに通う方法があります。この機会に、IT業界への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

WRITER -この記事を書いた人-

学舎さくら編集部

未経験からプログラマーを目指せる就職支援付きプログラミングスクール。プログラミングの基礎知識や、IT業界への転職に向けた情報など、未来のITエンジニアに役立つ情報を発信しています。

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