2021年6月21日
|2022年7月4日
この記事の目次
結論としては、プログラミングができると就活を有利に進めることができます。
この記事では、「なぜプログラミングができると就活に有利なのか?」IT業界の現状や将来性、働き方など理由を解説します。
また、就職サポートがある無料プログラミングスクールや、就活サポートが充実している就活サイトもご紹介しますので、プログラミングを学習しても就活に有利になるのか不安で、一歩を踏み出せない大学生は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
まずは「プログラミングができると就活に有利になる理由」について、具体的に解説します。ご自身の就活事情と照らし合わせて、プログラミングスキルの活用を考えてみてください。
プログラミングができると、IT人材としてIT業界への就活の選択肢が広がります。IT業界には、エンジニアやプログラマーなど多くの職種があり、将来的にITコンサルタントやプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指すこともできます。
しかしその一方で、IT業界は、市場の需要に対して人材の不足が課題となっている業界です。
情報処理推進機構(IPA) 『IT人材白書2020』の「IT人材の量に対する過不足感」のデータによると、「大幅に不足している」と回答しているIT企業が約3割。「やや不足している」と回答しているIT企業も合わせると約9割にものぼります。
そして、IT人材の不足感は今後も加速することが見込まれています。『IT人材需給に関する調査 2019年3月』によると、2018年時点で不足数が約22万人、さらに2030年には約79万人も不足すると予測されています。
出典:みずほ情報総研株式会社『IT人材需給に関する調査 2019年3月』
拡大し続けているIT市場の需要にこたえるため、新卒人材の育成に力を入れている業界ですので、プログラミングの基礎スキルを持っていれば挑戦しやすいといえます。
近年は、幅広い分野で既存の産業と、IT技術を組み合わせた事業の展開が広がっており、将来的にほとんどの企業が、IT技術を活用すると予測されています。例えば、次のような分野での活用例があります。
・医療 … 遠隔診療、カルテ など
・観光 … 情報発信、自動翻訳 など
・交通機関 … ICカード、運行情報 など
・農業 … ドローンでの農薬散布 など
・自動車 … 自動運転システム、自動ブレーキ など
特定の業界以外でも、新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワーク化が進むなど、IT技術を活用した生産性の向上や業務効率化のために、IT技術の需要は急激に加速しました。政府も、「IT新戦略(案)」を掲げ、基本的な考え方を以下のように示しています。
「国民が安全で安心して暮らせ、豊さを実感できる強靱なデジタル社会の実現」
このような背景から、IT業界は今後も高い将来性があると考えられます。
IT人材が不足している現在、大手企業や有名ベンチャー企業において、エンジニアなどの採用倍率は他の職種よりも比較的低い傾向にあるようです。ポテンシャル採用やインターンシップなど、社内で学習しながら実践を積む特徴が、エンジニア採用にはあります。企業によっては、エンジニアを対象に技術力向上を目的にした、学習費用の補助制度を設けられており、スキルアップしやすい環境です。プログラミングスキルがあることで、他の職種では狙えなかった企業でも、チャレンジできる可能性が高くなるでしょう。
出典:2 月 1 日時点の就職意識調査 キャリタス就活 2020 学生モニター調査結果(2019 年 2 月発行)
就活において、自分の強みをアピールできるかは重要なポイントになります。『キャリスタ就活2020学生モニターの就職意識調査』では、就活解禁1カ月前に感じている不安として、「自分の強みを見つけられるか」が不安、と回答している人が20%以上います。自分の強みが見つけられないという就活生は、プログラミング学習を通して自分の「できる」ことを増やし、強みを作りましょう。
仮にIT企業やエンジニアを目指さない場合でも、プログラミング学習で培った能力は仕事に活かせます。例えば、以下のような能力です。
・論理的思考力…体系立てて考えることができる。
・問題解決能力…問題を冷静に対処できる。
・業務効率化…PCの操作や関数など業務の効率化ができる。
つまり、プログラミングを学習した経験は、プログラミング技術の習得だけではなく、物事に対する対応力も強みとして就活でアピールすることができます。
エンジニアは、働く場所に捉われず、ネット環境とパソコン1台あれば仕事ができる職種です。リモートワークを取り入れている企業であれば、在宅勤務が可能なケースがあります。また、企業から仕事を受注して、フリーランスエンジニアとして活動したり、将来的には独立したりすることも可能です。多くの企業でIT人材が不足している中、フリーランスエンジニアへ仕事を依頼するケースも増えてきています。
プログラミングを活かした就活に興味がでてきたでしょうか?では、そもそもプログラミングとは何なのかを簡単にご説明します。
プログラミングとは、プログラミング言語を使い、コンピュータへの指令書を書く作業のことです。この指令書はプログラムと呼び、コンピュータはこのプログラムの命令通りに処理を実行して、結果を返してきます。なので、人間がコンピュータに対して「何をしてほしいのか」「どのように動いてほしいのか」プログラムを構築して、コンピュータへ正確に伝える作業が必要です。そして、このプログラムを構築する作業こそがプログラミングです。
プログラミングで開発できるものは非常に多岐にわたります。ここでは、皆さんの身近にあるものを例に、プログラミングでできることをご紹介します。
・Web:検索サイト、ECサイト など
・アプリ:SNS、地図、天気予報 など
・ゲーム:家庭用ゲーム、オンラインゲーム など
・電子機器制御:パソコン、自動車、家電 など
・人工知能(AI):ロボット、VR(仮想現実) など
普段、どのような仕組みで動いているのか、意識することなく利用している方が多いと思いますが、どれもプログラムが動作しています。実は、身近にある便利なものにプログラミング技術が使われており、今後も日常生活の中でプログラミングが活用されたサービスや、商品は増えていくでしょう。ひとくちにIT業界と言っても、就職によって関われる分野には大きな広がりがあります。
プログラミング言語は、開発するシステムの用途と目的によって必要な言語が異なるため、さまざまな種類があります。ここでは、目的別によく使われる言語をご紹介します。
・Webサービス開発:PHP、JavaScript など
・アプリ開発:Java、Ruby、Swift、Kotlin など
・ゲーム開発:Unity、C++、C# など
・電子機器制御:C言語、Python など
・人工知能(AI)開発、機械学習:Python、R、Java など
同じ分野でも動作させるプラットフォームによって、使用されるプログラミング言語は変化し、開発するシステムや職種によっては、複数の言語を習得する必要があります。まずは、自分がどの分野で活躍したいのか考えてみましょう。たくさんあって迷う場合、興味のある分野から調べてみるのがおすすめです。
プログラミングを始めるには、ITスキルやセンスは必要ありません。また、文系や理系など専攻学科を問わず新卒募集をしている企業も多くあります。
プログラムを構築するために論理的に考え、基本的なコードを覚えることができれば、プログラミングはできます。プログラミングをする中で、分からないことやエラーが発生してしまい、うまくプログラミングできない時、その都度問題を解決するまで根気よくやり遂げることができるか、進歩するIT技術を学習しつづけることができるかなど、適性の方が大事です。
ここからは、就活を見据えたプログラミングの学習方法を3つご紹介します。プログラミング学習は、就活を有利に進めるためのスタートです。プログラミング学習へ一歩踏み出す参考にしてみてください。
プログラミングは、独学でも勉強することが可能です。書籍やインターネット上の学習サイトなどが豊富に揃っており、すぐに学習を始めることができます。プログラミングを基礎から独学で学べるサイトをいくつかご紹介します。
・プロゲート…無料で始められて、初心者でも「分かりやすい」のが特徴。
・ドットインストール…ゲーム感覚で学習できる講座や、「豊富なコンテンツ」が特徴。
・Udemy…動画コンテンツを用いた学習方法が特徴。
独学は学習スケジュールを自己管理し、モチベーションを維持して継続することが重要になりますが、学習費用を抑えて自分のペースで進めることができます。
エンジニアを採用している企業では、インターンシップを実施している場合があります。プログラミングを現場で学べるのはもちろんですが、実際のプロジェクトに携わりながら実践的な経験ができるので、エンジニアとして働くイメージもつきやすい環境です。また、インターンから新卒採用をする企業もあり、会社の雰囲気を確認した上で就職活動できるのは、入社後の安心材料にもなります。プログラミング未経験者でも参加できる企業があるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
プログラミングスクールは、プロの講師から丁寧に教わることができます。分からないことがあっても、質問しやすい環境がスクールには準備されているので、成長スピードが上がりやすいでしょう。また、スクールによっては就職支援をしているところもあるので、プログラミング学習しながら就職活動も可能です。ただし、プログラミングスクールによっては入会金や受講料など、学習費用が高くなる傾向があります。経済的に無理がない範囲か、本当に学びたいコースなのか、よく検討した上で受講を決めましょう。
ここからは、大学生でも通える就職サポート付きの無料プログラミングスクールを3つご紹介します。無料のプログラミングスクールは、ほとんどが紹介企業からの紹介料で運営がされています。技術力の高いエンジニアを育てるために、実践的なカリキュラムが組まれていることが多く、充実した支援が受けられる傾向にあります。
出典:0円スクール
0円スクールは、全国6都市で開講している、Javaの基礎からWebアプリケーション開発までを、完全無料で学べるプログラミングスクールです。現役のエンジニアが、実際に現場で実装した開発プロセスをベースに作成した、オリジナルカリキュラムを採用しており、実践的な学習が可能です。初心者コースと、基礎知識のある人向けの開発コースがあります。個人の理解度に合わせた個別指導を行っており、初心者でも学習が進めやすい環境です。カリキュラムの最後には、面談練習やビジネスマナー講座といった転職サポートがあります。また、希望者は運営会社の株式会社ブレーンナレッジシステムへの応募も可能です。
出典:プログラマカレッジ
プログラマカレッジは、PCの基礎から最終的にはECサイトやアプリ開発ができるまで、アウトプット重視のカリキュラムで実践的な技術の習得をし、IT企業への就業を目指す完全無料のプログラミングスクールです。運営会社のインターノウスは大手企業やベンチャー企業、スタートアップ企業まで3500社以上の取引先があり、求人数は5000以上を保有しています。市場に精通したアドバイザーがビジネスマナーや一人ひとりに合わせた面接対策や行い、平均内定獲得数3.7社、就職率は96.2%と高い実績があるのが特徴です。
出典:学舎さくら
学舎さくらは、自宅で受講可能なオンラインに特化した、完全無料の就職直結型プログラミングスクールです。プログラミングとインフラの2つのコースがあり、どちらにもキャリアサポートがついています。現役のエンジニアやプロの講師が、プログラミングの基礎から現場で使える技術まで、受講者の進捗状況に合わせた丁寧なサポートを行ってくれるので、プログラミングの知識がない方も受講しやすいスクールです。
キャリアサポートは、専属のキャリアアドバイザーがワンツーマンで徹底サポート。就職先の紹介可能企業は、大手企業を含め3500社以上あり、主に高知県内と首都圏でのITエンジニア就職を支援しています。Web説明会が開催されているので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
IT企業の求人を自分で検索する場合、どのサイトを利用すればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。数ある就活サイトから、ITエンジニアを目指す大学生におすすめのサイトを3つご紹介します。
出典:レバテックルーキー
レバテックルーキーは、新卒ITエンジニア専門の就活エージェントです。レバテック株式会社が運営しており、長年IT業界に携わり蓄積された豊富なノウハウと、日本最大のIT業界のネットワークを保持しているのが強みです。独自の求人ルートもあるため、レバテックからのエントリーであれば、面接回数を短縮できる場合があります。実務経験豊富なITエンジニア専門のプロのアドバイザーが、一人ひとり違う志向性や適性をもとに、一緒に早期内定に向けてサポートしてくれます。
エンジニア就活は、IT系新卒採用向けの総合就活サイトです。主に、最近成長しているベンチャー企業の求人や、インターンシップの情報が掲載されています。会社説明会や企業の口コミなど、応募前により企業のことを知れるサービスも活用できます。専任の採用コンサルタントとへの相談もできます。また、同運営会社、シンクトワイス株式会社の「TECH-BASE」という、就活生のためのオンライン無料プログラミングインターンシップで、プログラミング研修が受けられます。卒業後は、非公開の就活イベントへの参加や、プロアドバイザーとの個別相談も可能です。
出典:IT求人ナビ
IT求人ナビは、IT業界に特化した、新卒就活支援サービスです。10年以上と運用歴が長く、IT業界の最新情報や企業の実情を把握しているキャリアコーディネーターが在籍しています。利用者のスキルや、希望条件などに合わせたアドバイスをくれます。また、スキルカウンセラーも在籍しており、キャリアプランの具体的な相談も可能です。豊富な求人からの紹介や、入社後にプログラミングやサーバーの構築・運営など、講師から教育が受けられる企業の紹介もしてもらえます。ITエンジニアの仕事や、今後のキャリアについて、オンラインカウンセリングで気軽に相談してから、利用を検討してみてもいいのではないでしょうか。
プログラミングができると職業の選択肢が大きく広がり就活は有利になります。大学生は就活で不安なことが多いと思いますが、プログラミング学習を進めながら、就活することは十分可能です。まずは、気軽に無料プログラミングスクールのWeb説明会などに参加して、プログラミング学習やIT企業への就活についてなど相談してみてはいかがでしょうか。
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