2021年7月29日
|2022年7月4日
プログラミング学習を始めようと思っているけれど、「何から始めたらいいのかわからない」「どんな手順で独学を進めればいいの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなプログラミング完全初心者の方に向けて、初心者が「やるべきこと」と、挫折することなく独学するために初心者が「やってはいけないこと」をわかりやすく解説します。
この記事の目次
まず、「何から始めたらいいのかわからない」初心者がやるべきこととして、プログラミング学習を継続するために、モチベーションを維持する土台作りが必要です。プログラミングの基礎知識を理解したうえで、「自分が学習する目的は何か」、「目的を達成するためには何を学習すればいいのか」を決めましょう。
わかりやすく3つに分けて解説します。
自分に必要な学習内容を決めるには、「プログラミングとは何なのか」「プログラミングで開発できることは何なのか」を知っておく必要があります。まずは、プログラミングの基礎知識を調べておきましょう。
プログラミングとは、簡単に説明すると「コンピュータが理解できる言語を用いて、実現させたい動作を指示すること」です。このコンピュータが理解できる言語のことを「プログラミング言語」といい、指示書を書く人のことを「プログラマー」といいます。プログラミングでは、コンピュータへ正確な指示をだし動作させることで、さまざまな開発が可能になります。
プログラミング技術で開発できることは多岐にわたり、現代では日常生活の中でさまざまなサービスや事業に活用されています。開発できるものを知り、「自分は何が作りたいのか」を考えて必要な学習を進めていきましょう。
プログラミング技術で開発できる身近なものを例に、いくつかご紹介します。
プログラミングの基礎知識を理解したら、次は目的を明確にしましょう。プログラミング学習は地道な作業の繰り返しです。エラーが解決できないなどつまずくタイミングも多いため、モチベーションを維持できるかが重要になります。つまり、「自分は将来〇〇できるようになっていたい!」と、目指す将来像を明確にして奮い立たせることができれば、挫折することが少なくなり学習が継続しやすくなります。
プログラミングを学ぶ目的は人それぞれですが、簡単でも良いので初めに考えておきましょう。
例えばどんな目的があるか、いくつかご紹介します。
学習の目的が決まったら、次はプログラミング言語を選びましょう。プログラミング言語にはそれぞれ特徴があり、実現させたいサービスによって使う言語が異なります。学習したい言語が決まっていれば、その言語を選べばいいですが、まだ決まっていない方は興味のある分野から探してみましょう。
ここでは、開発サービス別で代表的なプログラミング言語をご紹介します。
プログラミング言語は200種類以上ありますが、実際に現場で使われる主な言語は、この10分の1程度です。習得の難易度はさまざまで、いきなり難易度の高いプログラミング言語を選ぶと、挫折する可能性が高くなるので、まずは初心者でも習得しやすい言語から始めてみましょう。プログラミング言語の基本的な考え方は同じなので、一つの言語をマスターできれば次の言語の習得が楽になります。
ここからは、プログラミング初心者でも習得しやすい言語を主に3つご紹介しますので、参考にしてみてください。
「PHP」は動的コンテンツの作成に適しているプログラミング言語です。Webアプリケーションの開発に使われる言語で、Webサイト制作で大きなシェアを持つWordPressというソフトウェアにも用いられるため、扱えるエンジニアが多く人気の言語となっています。
インターネット上の情報や参考書も豊富で、文法も分かりやすく、初心者でも習得しやすい言語です。基本的な文法を覚えてしまえば、簡単なプログラムの実装もできます。
HTMLと組み合わせて使用できることもPHPの特徴の一つで、Webサイトに動的なコンテンツを実装することが可能になります。例えば、お問合せフォームでは「お問合せありがとうございました。」などの自動返信機能や、ショッピングカートの自動計算なども「PHP」で機能しています。Slackやぐるなびは「PHP」で作られた有名なサービスです。
「Ruby」は、主にWebサイトやWebサービス、スマホアプリ、ゲームを作るのに適している言語で、汎用性が高く、人気の高いプログラミング言語です。
開発者が日本人のため、公式サイトは日本語で書かれています。また、参考書なども日本語で書かれたものが多く、学習途中で不明点がある時は、必要な情報が探しやすいのも特徴です。文法も簡単に読むことができ、書きやすく初心者でも始めやすいプログラミング言語と言えます。「Ruby」で作られた代表的なものといえば、クックパッドなどが挙げられます。
「Python」は、いま注目を集めている人気のプログラミング言語です。最大の特徴は「コードがシンプル」という点で、書きやすく読みやすい文法ながら汎用性が高く、多くのエンジニアに支持されています。
主にWebアプリケーション開発、機械学習、人工知能(AI)に使われており、統計処理や数値解析、自動データ収集に強いプログラミング言語です。人工知能(AI)と聞くとハードルが高そうに感じますが、「Python」の習得自体は、比較的簡単で始めやすく、他の言語と組み合わせることで、より高度な開発も可能になります。公式サイトでは日本語ドキュメントも公開されており、学習サイトも多く公開されているため、初心者でも学びやすいです。
「Python」で作られた代表的なものとしては、YouTubeやInstagramなどが挙げられます。
プログラミングの目的や言語が決まったら、いよいよ実際に学習を始めるステップです。
ここからは、プログラミング初心者の学習方法を主に3つご紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合った学習方法で習得を目指しましょう。
独学ですぐに始められる方法の一つが、書籍を参考にした学習方法です。初心者向けから、上級向けまでさまざまあるので、自分のレベルに合った書籍を選びましょう。
書籍の内容は、体系立てて作成されているため、短期間で基礎を学べます。ですから、色んな書籍に手を広げるのではなく、まずは一冊を選び集中して学習しましょう。テキストを読んだら、練習問題でアウトプットする、分からないことはインターネットなどで検索し、問題を解決して理解を深めていきます。スキルを向上させるには、インプットとアウトプットを繰り返すことが重要です。入門編が理解できたら、中級編にチャレンジするなど段階的にレベルをあげていきましょう。
最も気軽に始められるのが学習サイトの利用です。基礎レベルであれば、無料で学べるサイトもあり、まずはプログラミングに触れてみたいという段階から始めることができます。レベルをあげたい場合や、もっと専門的な学習をしたい場合は課金すれば受講できる仕組みです。プログラミングが自分に合うのかどうか判断するために、試しに利用してみるのもいいでしょう。
動画解説型や、ゲーム形式、プログラミングに必要な環境構築が不要なものなど、学習サイトにもさまざまな特徴があります。自分が理解しやすいサイトを活用して、学習を進めましょう。
「プログラミングを仕事にしたい」と考えている方は、プログラミングスクールで学習するのが近道です。
プログラミングスクールでは、初心者でも基礎から実践に近い技術まで学べるように、カリキュラムが組まれています。講師のサポートがあり、疑問点を聞ける環境が整っているので、一人で悩み続けて挫折する心配がありません。また、就職支援が受けられるプログラミングスクールを選べば、就活の負担も軽減できます。
首都圏や高知県でエンジニアとして、IT企業への就職を目指すなら就職直結型無料オンラインプログラミングスクール学舎さくらを検討してみませんか。「完全オンライン」「完全無料」でプログラミングが学べて、専属のキャリアアドバイザーが就職までを徹底サポートしてくれます。紹介先企業からの紹介料で運営されているため、無料でも実際に現場で活躍できるプログラマーが目指せる環境になっています。
プログラミング学習をせっかく始めるのであれば、効率よく学習を進めていきたいものです。ここからは、学習が遠回りにならないように、プログラミング初心者が独学で特に「やってはいけないこと」を解説します。
プログラミング学習を始めたからには、早くオリジナルのものを作りたいと思う気持ちもあるでしょう。しかし、学習初期の時点で、すぐにオリジナルサービスの着手を始めるのは無謀です。
色々と機能を付けてカスタマイズできるようになりたいからといって、基礎を理解できていない段階で、難易度の高い教材に手をだしてしまうと、理解に時間にかかり学習効率が落ちます。 最終的にオリジナルのものを作りたいと考えることは悪いことではないですが、自分の学習レベルの現在地を理解した上で、着実に課題をクリアしていくことを目指しましょう。
プログラムを組むには、言語を暗記しなければいけないと思ってる初心者も多いですが、全てを暗記する必要はありません。なぜなら、プログラミング言語に関する知識は膨大で、すべて覚えることは至難の業だからです。暗記に時間を費やすよりは、わからないときに調べたほうが効率が良く、また知識の詰込みよりもコードの組み立てや構成力を養うことの方が重要です。最低限の基本文法を覚えることは大事ですが、丸暗記よりもわからないことがあれば柔軟に調べられる力を身につけましょう。プロでも、文献やWebサイトで検索しながら作業を行っています。
プログラミング学習においては、ひとまず「大体の挙動を理解」した程度で進んでいってしまって問題ないでしょう。何度も反復して活用していくうちに少しずつ、文法の理解は深まります。
プログラミング学習において、前提知識をインプットすることは大事なことです。しかし、学習した知識を活かすには、どんどんアウトプットして脳に定着させることが必要です。手を動かしコーディングを繰り返すことで、自分が理解できていることと、できていないことも明確になってきます。また、実装できることが増えることで、学習が進んでいる感覚も得られます。
プログラミングはあくまでもシステムを作る手段であって、目的はシステムを正常に動作させることです。知識があっても使えなければ意味がありませんので、アウトプットすることで実践の感覚を掴んでいきましょう。
プログラミング初心者のつまずくポイントとして多いのが、エラーが発生した時に対処ができないことです。エラーが解決できなくて学習が進まなくなり、結局学習自体を諦めてしまう人もいます。しかし、プログラミングはトライ&エラーを地道に繰り返す作業です。どんなに経験を積んだエンジニアでもエラーはでます。エラーが出るのは当たり前と考え、プログラミングの理解を深めるチャンスと捉えて学習に取り組みましょう。
とはいっても、解決までに時間がかかり過ぎるとモチベーションの低下にもつながります。ひとりで悩んでも解決が難しい場合は、質問サイトで聞いたり、スキルシェアサービスを活用したりしてメンターなどに相談しましょう。
プログラミング学習は、パソコンがあれば気軽にどこでも行うことができます。しかし、プログラミング学習者の多くが挫折を経験しており、その中でも独学者の割合が高くなっています。
挫折しないために、「目的を明確にする」ことでモチベーションを保つことが大事ですが、他にも事前に対策をとっておくべき挫折しないコツがあります。学習過程でつまずくことは多々あることなので、未然にできる対策をとっておきましょう。
学習するプログラミング言語にもよりますが、プログラミングの基礎技術を習得するには、200~250時間必要だと言われています。毎日1時間学習して9カ月近く、2~3時間確保できれば半年くらいでプログラミングが習得できる計算です。
まずは、現状の生活の中から、この学習時間を確保する必要があります。仕事の移動中や休憩中に書籍やプログラミング動画を視聴するなど、どの時間でどのような学習をするかある程度決めて、スキマ時間も有効活用しましょう。学習も、時間が経ってくると意欲が低下することがあります。その日の意欲に左右されることを回避するためにも、毎日の習慣として学習するようにしましょう。
プログラミング学習では、意図しないエラーなど自分だけでは解決が難しい問題が発生します。そのため、不明点を質問できる相手や、躓いたときに相談できる仲間を見つけておきましょう。エンジニアの知人などがまわりにいない場合は、SNSやプログラミング専門の質問サイトなど、インターネット上のサービスを活用したり、エンジニア向けの交流会や勉強会に参加したりしてみてください。
独学だと孤独を感じることも多くありますが、プログラミングを勉強するコミュニティもあるので、積極的に参加して仲間との繋がりをもちましょう。
一人で悩んでいる時間が長くなるほど、モチベーションも低下してきます。そんな時のために、頼れる環境を整えて、モチベーションを維持して学習できる状況にしておくことが大事です。
プログラミング学習をしていく中で、さまざまなプログラムが成果物として出来上がります。こういった成果物は、ぜひ友人や家族などに見せましょう。SNSやブログなど、インターネットを活用して発信するのも手です。周りの人に自分の取り組みを知ってもらい、作ったものを触ってもらうことは非常に大きなモチベーションになります。「作ったら見せる」という小さな取り組みからはじめて、最終的には周りの人のリクエストに応えてコンテンツを作ってみるのも良い経験になるでしょう。
アウトプットしていくことで、応援してくれる人が現れたり、仕事に繋がる出会いがあったりします。また、学習記録にもなり、自分の成長を視覚的に把握することができ、モチベーションの向上にも役立ちますので、完璧なできでなくてもいいのでどんどん発信していきましょう。
プログラミングを始めたいけれど「何から始めたらいいのか分からない」、そんなプログラミング完全初心者の方も、プログラミング学習のスタート方法がなんとなくイメージできたのではないでしょうか。学習を始める目的は人それぞれですが、プログラミングを習得するためには、モチベーションを維持して学習を継続させることが重要です。「やるべきこと」と「やってはないけないこと」理解し、効率よく学習を進めましょう。独学が難しいと感じる場合は、プログラミングスクールでプロにサポートしてもらいながら習得を目指してみてください。
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