2021年4月1日
|2022年7月4日
独学でプログラミングの学習をはじめたけど、よくわからない。プログラミング初心者の多くの方が、この「わからない」という壁にぶつかります。現役のプログラマーもこの壁を越えて、活躍しています。
プログラミング初心者は「わからない」ことが「わかる」ようになり、プログラミングへの理解が深まることでプログラミングのモチベーションもあがってくるでしょう。
当記事では、自分が今「何がわからない」のかを明確にするヒントや、「わからない」ことを解決する方法をご紹介します。
プログラミングがわからないとつまづいている理由として、「そもそも自分が何をわかっていないのかわからない」という方が大半ではないでしょうか。まずは「ここがわからない!」と、わからないことを明確にすることからはじめましょう。何がわからないのか理解できれば、あとは調べればいいだけなので、成長スピードも向上します。
「わからない」理由として、考えられるケースを5つまとめました。自分は何がわからない状態なのか、プログラマーとして成長するための参考にしてください。
「何がわからないかわからない」方は、まずは基本的な知識の習得を心掛けましょう。基本的な知識として、文法は意味が理解できるまで根気よく学習してください。意味を理解すれば、コードを丸暗記しなくても、わからなくなった時に調べることができます。
また、「ここまではわかっている」と理解している範囲を明確にすることで、自分がわかっていない部分の把握もできます。
そのための第一歩として、「基礎の文法はわかっている」という土台を作りましょう。
基礎の文法を理解して、次につまずくのが「処理の流れがわからない」というケースです。
プログラムは、どういった順番でどのような処理をコンピュータへ指示すれば動くのか、イメージができないと構築できません。発想力が豊かな人であれば、頭の中で想像ができるかもしれませんが、プログラミング初心者にとっては難易度が高いです。
まずは、処理の流れを書き出して視覚化してみましょう。そうすることで、自分が理解できていない部分がみつけやすくなります。
プログラムは、コードの組み合わせで構築されます。基礎の文法を理解していても、複数のコードの組み合わせ方がわからないプログラミング初心者も多いです。
また、コードの組み合わせができても、処理フローが間違っていたりすることもあるので、うまくいかない場合は、どちらが理解できていないのか整理しましょう。
わからないことで、最も多いのは「エラーの理由」ではないでしょうか。
何時間も解決できない状態が続けばイライラが募り、プログラミングが嫌になってきます。しかし、エラーメッセージを解釈して冷静に対処していけば、出口はみえてきます。英語が苦手でも、Google翻訳などを活用してエラーメッセージを読み解く努力をしましょう。
エラーメッセージが読めたら、処理の流れを追いかけて仮説・予想・実験・考察の繰り返しです。プログラミング初心者が解決までひとりで行うのは難しいかもしれませんが、エラー原因を調べたり人に聞いたりするにも、エラーメッセージの内容を知ることが対処につながります。
どうしても「わからない」ループから抜け出せない場合は、反対にわかっている部分を明確にすることを目指しましょう。わかっている部分の学習を広げることで、ほかにどんな知識が必要なのか、現状の理解度がわかってきます。そうして積み重ねていくうちに、できることが増えていき、遠くに感じていた目標にも近づけるでしょう。
わからないことに悩み続けていると、前に進んでいる実感がわかず、プログラミングができるようになるのか不安になります。ですが、わからないことがあるのは、初心者であれば当然のことです。前向きに、わからないことを解決するための行動をとっていきましょう。
プログラミング初心者が試すべき、基本的な解決方法を3つご紹介します。
プログラミング初心者は、調べることに時間がかかっている方が多いでしょう。しかし、実務となれば早急に問題を解決していくことが求められるため、「調べる力」は必須のスキルです。
調べることに時間がかかっている場合、原因のひとつとして検索の仕方がよくわかっていないことが考えられます。わからないことは検索エンジンで調べることができますが、キーワード選定などの検索方法がポイントになります。ここでは、初心者向けの調べ方のコツを3つのケースでご紹介します。
文法や処理方法で知りたいことがあるけど、専門用語が出てこない。そんなときは、悩むよりも、何の言語を使って何をしたいのかを、そのまま入力したほうが良いでしょう。
例えば、「PHPの文字列を結合する方法」を知りたい場合。このまま入力してもいいですし、「PHP 文字列 結合 方法」と単語にしても検索できます。結合方法の説明がいくつか出てくるので、専門用語がでてこなくても自分が実行したい情報に行きつくでしょう。
言語や知りたい内容が違っても、検索キーワードの考え方は同じです。
エラーが発生した場合は、キーワード検索だと範囲が広すぎてしまうので、エラーメッセージをそのままコピーして検索します。
例えば、PHPでコードを書くときに、次のようなエラーメッセージが出たとします。
「Parse error: syntax error, unexpected end of file in C:\xampp\htdocs\test\a.php on line 3」
このメッセージをコピーして検索結果の情報を読んでいくと、このエラーメッセージは「閉じカッコやセミコロンなどが抜けている構文エラー」ということがわかります。ファイル名やパス名など、環境によって変わってくるような情報は、入れない方が検索の精度があがるので、なるべく外した方が無難です。先ほどのエラーメッセージだと「C:\xampp\htdocs\test\a.php on line 3」の部分にあたります。
エラーメッセージで検索してもわからない場合は、エラーメッセージの前に言語名やライブラリ、フレームワーク名を入れてみてください。エラー番号が表示されている場合は、エラー番号も入れるといいでしょう。
公式リファレンスマニュアルとは、言語の仕様を一覧にしたもので、インターネット上に公開されています。機能や注意事項、使い方などが調べられる「辞書のような使い方をする説明書」です。
公式リファレンスマニュアルは、言語を開発している人が説明を書いているため、どこよりも詳しく正確な情報を確認することができます。慣れるまでは見方が難しいかもしれませんが、はじめは自分が読めそうなところから読んでみてください。調べられるように慣れておくと、プログラミング学習を進めていくうえで大きな助けとなります。
日本語で公開されている公式リファレンスマニュアルの、一部をご紹介します。参考に確認してみてください。
以上のように、わからない内容によって、検索方法は異なります。わからないことを解決させるには、検索のコツを覚えて調べる力を身につけましょう。
プログラミング初心者の場合、完璧に仕組みを理解しようとしても「わからない」部分が多すぎて、手がとまります。はじめのうちは、ある程度の理解でもいいので、コードを書いてアウトプットしていきましょう。わからないコードは、調べてまねしてみてください。プログラムは動くように完成させて、まねした上手な人のコードを見直した方が、より効率的にコードが学習できます。
たくさんコードを書いて、学習不足な部分を理解することでスキルアップにつながります。
わからない状態から抜け出せなくなっている方は、「自分のできないこと」にいつまでも悩んでいるケースが多いです。できないものはできないと割りきって自分がわかるところまで戻りましょう。思い切って、リセットして1から作り直してみることで、見逃していたことに気づくこともあります。このリセット地点を更新していくためには、できることを積み重ねることが大事です。簡単なことでもいいので、「これはできる」といった成功体験を増やしていきましょう。
どうしても自分では対処できない場合は、プロに聞くのが早くて効果的です。同僚や先輩など、周りに詳しい人がいるのであれば頼りましょう。その際、相手には質問内容を明確に伝えることが大切です。相手も回答するのに時間や労力がかかるので、質問は丸投げにならないよう注意してください。事前に自分で調べて、それでも解決しない場合に質問しましょう。
以下、質問の際に整理しておくべき例をご紹介しますので、参考にしてください。
独学に限界を感じている方は、プログラミングスクールがおすすめです。
プログラミングスクールには、その人に合った学習方法やアドバイスをくれるメンターという存在がいます。質問しやすく、間違ったところもブラッシュアップしてもらえるので、スキルアップの近道といっていいでしょう。
とはいえ、プログラミングスクールは独学よりも費用がかかります。学習環境と費用面を考慮して、自分にとってベストな方法を選択してみてください。
IT企業への就職を目指してプログラミングを勉強中の方は、就職支援を前提としたプログラミングスクールを検討しましょう。現在は、好きな場所で勉強ができるオンラインのプログラミングスクールが充実しています。
『学舎さくら』では、IT企業への就職を目指す10代~20代が、実際に現場で使える実践的な技術を、完全無料で受講することが可能です。学習だけでは終わらない、就職サポートが安心のプログラミングスクールで、最短でプログラマーを目指しましょう。
プログラミング未経験でも受講が可能なので、まずはWEB説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
プログラミングは、はじめはわからないことだらけです。悩んでいたプログラミング初心者の方にとって「わからないことがわからない」状況は、誰しもが通る道だと安心できたのではないでしょうか。
「わからないこと」を認識して「わかる」ことに少しずつ変えていくことが、プログラミングを習得するためのスタートです。
また、IT企業へ就職をしてプログラマーとして携わる限り、わからないことを調べながらコードを書くことは、日常的に行うことです。今のうちから慣れておくことで、実務に役立ちます。
どうしても、ひとりではプログラミングを習得できそうにない、周りの人に聞きにくいなどサポートが必要であれば、プログラミングスクールでスキルアップすることを検討しましょう。
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