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文系・未経験からプログラマーになれる?知っておきたいポイント解説!

2021年3月25日

2022年3月29日

プログラマーに理系のイメージを持っている方も多いですが、文系出身のプログラマーもたくさんいます。また、未経験でも、これからの行動次第でプログラマーになれます。IT業界は人手不足で、今後もエンジニアの需要が高まると予想されているからです。

この記事では、プログラマーになる前に知っておきたい、次の4つを紹介します。

  1. 文系や未経験からでもプログラマーになれる理由
  2. 文系出身で役立つこと、きついこと
  3. プログラマーに求められること
  4. プログラミングの学習方法

文系や未経験でも、プログラマーになりたい!という方は、ぜひ参考にしてください。

【結論】文系や未経験からでもプログラマーになれる

プログラマーは、理系・文系に関係なくなれる職業です。また、学生時代にプログラミングの専門知識を学んでいない、もしくはIT関連の仕事が未経験の場合でも、プログラマーになれます。まずはその理由を見ていきましょう。

IT企業は入社後の成長を望んでいる

プログラマーの求人を検索するとき「未経験者歓迎」「文系出身者活躍中!」といった内容を見かけませんか?

人材が不足しているIT業界では、個人の人柄や素養、可能性などのポテンシャル(潜在能力)を重視した「ポテンシャル採用」が行われています。経験やスキルが採用段階では不足していても、入社後に、研修や実務を通してスキルを磨くことを前提とした採用方法です。

新卒・中途採用問わず、入社後に活躍できるポテンシャルが評価されたら、文系・業界未経験でも、プログラマーとして採用される可能性があります。

研修制度の充実した求人を探す

未経験者がプログラマーの求人を探すときは、研修制度がある会社を選びましょう。未経験者を採用をしている会社では、入社初期に研修を行うところがあります。研修制度のある会社なら、未経験でも安心して入社できるだけでなく、知識と技術を習得することでチームへ円滑に参加できます。求人票を見るときは、研修制度の有無も確認しましょう

理系文系より個人の適性重視

プログラミングが専攻分野に含まれるのは、理系の情報系学科ですが、情報系学科で学ぶのは、コンピューターの基礎知識や理論などの学問や研究です。そのため、実務的なプログラミング技術の習得は就職後になることも多くあります。理系でもプログラミング初心者はたくさんいるので、情報系学科を専攻していなくても、引け目を感じる必要はありません

また、文部科学省の学校基本調査によると、大学卒業後に「情報処理・通信技術者」の職に就いた学生のうち、文系学科(人文科学・社会科学)の卒業生は全体の約45%という結果でした。現状、IT業界への就職は、学生時代にプログラミングに関する学問を履修していたかだけでなく、個人の適性が重視されていると考えられます。

参考:『学校基本調査 / 令和3年度 高等教育機関《報告書掲載集計》 卒業後の状況調査 大学』

 

文系のプログラマー就職できついことと役立つこと

プログラミングの素質は、一概に文系と理系で区別できるものではありません。ただし、文系と理系では学問へのアプローチ方法が異なるため、考え方や慣れといった部分では、多少の違いが出てきます。その違いが、プログラマー就職にどのような影響を与えるのかをいくつか見ていきましょう。

論理的思考

論理的思考(ロジカル・シンキング)は、物事を整理し、矛盾のないように筋道を立てて理解する思考法のこと。問題を解決し、解決策をわかりやすく相手に伝達するという目的があります。プログラミングは、コンピューターに必要な命令(コード)を、筋道を立てて指定しなければ動作しないので、プログラマーには必要不可欠な考え方といえるでしょう。

論理的思考は、理系だから得意といえるわけではありません。ただ、理系学科が行う研究では、調査や実験で得られたデータに基づいて結論を導き出すため、物事を客観的に整理していくことに慣れていますまた、結果だけでなく過程を重視し、問題点を捉えるのも理系の学問の特徴です。

問題解決(結果)のために必要なプログラム(過程)を効率的かつ論理的に積み上げていくプログラミングは、理系の学問に繋がるところが多いため、直感的・感情的に物事を考えがちな人は、慣れるまで苦労するかもしれません。

数字と英語

文系にとって不慣れなのが、数学。確かにプログラミングでは、定数や変数などの用語が出てきますので、数学が得意であれば抵抗感なく取り組めます。しかし、基本的に使うのは四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)なので、AIやゲーム開発といった一部の分野を除いては、数学の知識がないことに過度の不安を感じることはないでしょう。

また、プログラミング言語の多くには英単語が使われています。Javaのソースコードを例に見てみましょう。

//Javaの場合

public class Main {
 
    public static void main(String[] args) {
        int age = 30;
 
        // 条件分岐(成人かどうかを判別)
        if (age > 20) {
            System.out.print("成人です。");
        } else {
            System.out.print("未成年です。");
        }
    }

}

たとえば、条件分岐は「if」や「else」、出力するときは「print」などの英単語が使用されます。英語が理解できれば、プログラミングのコードがどのような処理を指示しているのか理解しやすくなります。学科によっては理系より文系の方が慣れている分野かもしれません。ただし、あくまで英単語が使われているだけで、英文法が書かれているわけではないので、数学と同じく英語力に過度の不安を感じることはないでしょう。

プログラマーにとっては、数学や英語の知識よりも指示を論理的に伝える力の方が重要です。

エラー対応

プログラミングにはエラーがつきものです。ひとつでも間違いがあると、思い通りにプログラムが動きません。エラー対応は、起きた事象を受け止めて、試行錯誤を繰り返す必要があります。

理系は、数字やデータを扱ってきているので、特定のルールのなかで、客観的に問題点を洗い出し、プロセスを積み重ねることに慣れているでしょう。問題発生時は、実験を繰り返し根気よく理由を突き詰める作業にも慣れているため、プログラミングのエラー対応にも順応しやすいです。エラー発生時に考え込んで何もできなくなってしまう人は、実際に手を動かして、トライアンドエラーを繰り返すことを身につける必要があります。

また、エラー対応で挫折することが多い理由に、エラーメッセージが英語表記であることが挙げられます。
実際にJavaの実行時エラーを見てみましょう。

// Javaでゼロ除算を行った時の実行時エラー
Exception in thread "main" java.lang.ArithmeticException: / by zero
	at test.TestClass.main(TestClass.java:10)

上記のエラーメッセージは、Javaでゼロ除算(ある数を0で割り算すること)を行ったときに出てくるエラーです。エラーメッセージは英文法ではないので、通常の英文とは読み解き方が異なるものの、英語に苦手意識を持っている方は抵抗があるかもしれません。そういった点では、英語に触れる機会の多かった文系にアドバンテージがあるといえます。

わからないことが多い

基本的な知識を身につけていたとしても、いざ現場入りすると、最初はわからないことがたくさんあります。「自分が文系だから」と考える人もいますが、文系理系は関係ありませんので、前向きに取り組みましょう。知らない専門用語や初めての業務に戸惑い「何がわからないのかわからない」状態になるのは、新人プログラマー全員が通る道。なかには仕事中、自信をなくしてしまい「きつい」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、ポテンシャル採用は実務未経験でもチャレンジできるのが魅力。「わからないことは当然」と割り切りましょう。解決法の検索の仕方や、質問の仕方などを身につけ、自身が成長する喜びに変えることが大切です。

【採用面接対策】文系や未経験からのプログラマーに求められること

IT職の人材が不足していることは事実ですが、プログラマーは誰にでもできる仕事ではありません。ポテンシャル採用は、あくまで入社前のITスキルのハードルを下げているだけで、選考では「優秀なエンジニアになれるかどうか」という将来性を見ています。そのため、採用面接では、志望動機とあわせて、素質をアピールできるかがポイントです。

ここからは、文系・未経験でプログラマーになるうえで必要な条件について見ていきましょう。

学び続ける姿勢

プログラマーは、学習意欲がないと続けるのが難しい職業です。IT技術は日々進歩していくので、就職後も求められるスキルは変化していきます。また、技術の幅が広く、携わる案件が変わると必要な知識も変わることもあるでしょう。そういったIT業界の波に乗り遅れないように、優秀なプログラマーは、常に技術の更新を続けています。

特に未経験からの挑戦は、早く実務で活躍できるように、なおさら学習意欲が求められます

採用面接では、過去の学習経験をアピールしましょう。そのうえで、今でも学習習慣があり、入社後も自主的かつ前向きに学び続けられる意思を伝えられたら、企業から評価されるはずです。

プログラミングへの好奇心

学習意欲と合わせてアピールしたいのが、プログラミングへの好奇心です。

学習意欲があっても、わからないことが多い未経験からの学習では、挫折しそうになることもあるかもしれません。実務を覚えるためには「プログラミングが好き」「プログラミングで結果を出したい」といった熱意を持ち続けましょう。プログラミングへの強い興味と探求心こそが、成長の源になるからです。プログラマーは自己研鑽が欠かせない職業なので、未経験なら熱意も1つのアピールポイントになります。

採用面接では、「なぜプログラマーになりたいのか」という志望動機とあわせて、プログラミングへの本気度を伝えましょう。たとえば「個人的にプログラムを組んでみる」「基本情報技術者などの資格を取る」のは、客観的な証明の手段です。それ自体は優秀なプログラマーの証明にはなりませんが、「学習意欲」や「好奇心」といった熱量の証明になります。

コミュニケーション能力

未経験者を採用する際、面接担当者はコミュニケーション能力も見ています。プログラマーに求められるコミュニケーション能力とは、具体的には次の3つです。

  1. チームで作業ができる
  2. 話し手の意図を汲み取れる
  3. わからないことを質問できる

仕事は、プロジェクトチームを立てて行うことが多く、チーム内では情報共有が欠かせません。自分の仕事内容を説明したり、わからないことを質問したりする場面では、相手側への想像力を働かせ、上手に伝える必要があります。特に未経験者の場合、わからないことがあっても放置せず、積極的に質問できる人の方が早く成長します。一方で、教えてくれる話し手の意図を汲み取る力も必要です。互いに協力できれば、チーム内での作業も円滑に進むでしょう。

次のようなコミュニケーションにつながる長所や経験があれば、面接でアピールする価値があると言えます。

・資料を読み解くことに慣れている

・理屈が通用しない人間関係でも、感情的な部分を許容し対応できる

・チームで1つのことを成し遂げたことがある など

年齢

ポテンシャル採用の求人には、年齢制限を設けているものが多くあります。これは、入社後の育成に力を入れる企業だからこそ、体力と成長スピードが高い若い世代に期待しているからです。プログラマーの仕事においても、未経験から就職する場合は、若ければ若いほど有利と言えるでしょう。仮に文系でも、新卒や20代ならそれだけでポテンシャル要素になります。

文系・未経験歓迎でも勉強は必要

文系・IT業界未経験者歓迎のプログラマー求人は、素質さえあればまったく知識がなくても採用されるというわけではありません。企業は、就職後のミスマッチを防ぐために、基本的な知識がある人を採用したいと考えます。専門知識や実務経験までは必要ないとはいえ、最低限のプログラミングの知識は必要です。ここでは、文系・未経験者におすすめのプログラミング学習方法を紹介します。

独学で学習する場合

独学のメリットは、費用を抑えられること。参考書やYouTube、Udemyなどの動画で学ぶ方法もありますが、最近は無料のプログラミング学習サイトも増えているので、まずは学習サイトからはじめてみるのがいいでしょう。

独学でプログラミング学習をする際、最初の挫折ポイントは環境構築です。学習サイトの中には環境構築が不要なサービスもありますので、うまく活用することで、すぐにプログラミング学習をはじめられます

たとえば、Progateという学習サイトが有名です。ブラウザ上で自分で書いたコードの結果をすぐに確認できて、プログラミング初心者向けのわかりやすい専門用語解説付き。月額プランがありますが、無料会員でもHTML・CSS・JavaScript・PHPなどの最初の授業を受けられます。また、アプリ版もあり、通勤時間や休憩時間などの隙間時間に学習できるので、初心者がプログラミング技術の基礎知識を学ぶにはうってつけです。

プログラミングスクールで学習する場合

プログラミングスクールのメリットは、カリキュラムを通じて体系的な知識取得と学習サポートが受けられることです。次のような理由で、独学に限界を感じ挫折してしまいそうな人には、プログラミングスクールがおすすめです。

  1. 学習に必要な環境構築ができない
  2. 学習スケジュールを立てられない
  3. 学習スケジュールを管理できない
  4. 一人ではモチベーションを維持できない
  5. 質問できる環境がない など

気になるのは費用ですが、受講料や教材代などの費用の価格帯については、各スクールによって異なります。企業側から収益を得られる就職支援付きプログラミングスクールなどでは、受講料が無料の場合もあります。

ポートフォリオを作ろう

プログラマーになる近道は、ポートフォリオを作ることです。ポートフォリオとは作品集のこと。自作のサイトやアプリ、システムを見せてスキルを可視化することで、採用担当者にわかりやすくアピールできます。同時に、学習意欲や「プログラマーになりたい」という熱意も伝わるでしょう。さらに、学んだ知識を作品としてアウトプットすることで、新たな学びも得られるはずです。たとえ文系・未経験者でも、履歴書だけでなくポートフォリオも用意しておくことで、学習と就活を効率的に進められるでしょう。

未経験からプログラマーを目指すならプログラミングスクールがおすすめ

文系・未経験からプログラマーを目指す場合、知識習得はもちろん、就職もしっかりサポートしてくれるプログラミングスクールを選ぶのがいいでしょう。

学舎さくらは、未経験からITエンジニアを目指す就職直結型のオンラインプログラミングスクールで、「プログラミング専攻」「インフラ専攻」の2コースを選択できます。選ばれるポイントは4つ。

  1. 受講料が完全無料で解約時に違約金なし
  2. オンラインに特化しているため、どこでも受講可能
  3. 講師陣によるマンツーマンの徹底サポート
  4. 専属のキャリアアドバイザーが就職まで親身にサポート

学舎さくら』では、10代〜20代でパソコンを持っていれば、オンラインかつ無料で受講可能です。加えて、キャリアアドバイザーによる就職支援もあり、未経験者からプログラマーへの最短ルートを目指せます。未経験からエンジニアを目指したい人、独学で学習して挫折した人、将来のキャリアに不安を感じる人、一生使えるスキルを身につけたい人にオススメです。

受講に関して不安がある方は、Web説明会もあるので、ぜひ参加してください。

まとめ

プログラマーは理系のイメージが強いですが、ポテンシャルを評価してもらうことで文系・IT業界未経験でもプログラマーになれます。

もちろん、文系・未経験でプログラマーになるときついと感じることもあるでしょう。また、まったく勉強せずにプログラマーにはなれません。

大切なのは、プログラマーになりたいという熱意、学び続ける姿勢を持ち続けることです。文系・未経験でもプログラマーになれるので、なりたい気持ちがあるなら、まずは自分にあった学習方法探しからはじめてみてはいかがでしょうか。

WRITER -この記事を書いた人-

学舎さくら編集部

未経験からプログラマーを目指せる就職支援付きプログラミングスクール。プログラミングの基礎知識や、IT業界への転職に向けた情報など、未来のITエンジニアに役立つ情報を発信しています。

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