2023年4月26日
|2023年5月29日
「プログラミングを独学しているけど、上達している実感がない」「自分の学習方法が間違っているのかな?」「プログラミングが上達するコツってあるの?」
プログラミングを実用レベルで習得したければ、独学の場合、一般的に1,000時間必要とも言われています。長期間の学習の中で、上達している実感がなければモチベーションを維持するのが難しいでしょう。学習を頑張っているのにプログラミングが上達しない人は、今一度自分の学習方法を見直して原因を探ってみる必要がありそうです。この記事では、なぜ上達しないのか、その原因を探り上達するコツをお伝えするとともに、コツをうまく活かすための学習計画の立て方についてもご説明します。ぜひ参考にして学習に取り入れてみてください。
ここではプログラミングが上達するためのコツをいくつかご紹介します。自分ができていないことがないか、今一度自分の学習方法を見なおしてみましょう。日ごろの学習方法の中に上達しない原因が隠れている可能性があります。その原因を見つけ、上達するためのコツを取り入れて学習に活かしましょう。
プログラミングが上達しない原因の一つとして、プログラミングを学習する目的が曖昧、もしくは目的に向かって遠回りしている」ことが考えられます。
プログラミング学習を始めるきっかけは「面白そうだな」「プログラミング出来たらかっこよさそう」など軽いものでも問題ありません。しかし、プログラミングに関する知識はとても幅広いため、目的を意識した学習をしないと、すぐには必要でない知識や現状ではレベルが高すぎる課題に行き着いてしまうこともあり、上達を感じづらくなります。まずは、自分が何ができるようになりたいのか目的を明確にし、その目的に向けて関係がない部分で無作為に時間をかけすぎないようにしましょう。
学習においては、「いつまでに何ができるようになるか」といった期限の設定がない場合、学習を怠けてしまい、空白の学習期間を作りやすくなってしまいます。最終目標への期限だけでは、長期間ゴールが見えずモチベーションが下がってしまいますので、中間ごとにいくつか目標と期限を設定しておきましょう。中間目標を複数設定することで成長も感じやすくなります。
中間目標を設定するうえでの注意点は、手段を目的化してしまわないことです。たとえば、「1カ月間で教材の○ページまでできるようになる」と設定した場合に、思うように進まなくても悲観的になりすぎる必要はありません。本来は、「アプリを開発したい」「エンジニアになりたい」といった目的があるはずですので、目的に向かって学習開始時から何ができるようになっているのかなど、原点に立ち返ってみることもモチベーションを維持するうえでは大切です。
プログラミングは、ものづくりの作業です。プログラミング学習では、とにかく、手を動かしてプログラムを作ってみることが重要となってきます。教材で知識をインプットするだけではプログラミングは上達しませんので、インプット学習よりもアウトプット学習に重点を置いて進めましょう。
とはいえ、知識がない状況からプログラムを作成するのはハードルが高いので、まずはすでに存在するソースコードを書き写して、同じものを作ってみる「写経」という方法がおすすめです。プログラミングにおいての写経は、ただ文字を書き写すだけではありません。書き写すことでプログラムが実際に動きますので、「このソースコードを入力すればこのような動きになるんだ」という体験をともなって学習を進めることができます。
書き写す作業に慣れてきたら、次は自分でソースコードの一部を変更してオリジナルのものを作ってみましょう。そこでエラーが出たら、「なぜエラーになったのか」「どうすればエラーが修正できるのか」を考えることで、技術をより自分の中に取り込んでいくことができます。書き写すだけと侮らずに、とにかくたくさん手を動かして、エラーを解決していく作業を繰り返すことが上達のコツです。
プログラミング学習で手を動かせなくなる要因として、「知識がない」の他に「わからないことで行き詰まってしまう」ということが挙げられます。そこで重要になってくるのが、わからないことを調べられる力を身につけることです。
これは、プログラミング学習中の初学者だけに当てはまることではなく、プログラミングに携わる限り検索力は常に業務の効率に関わってきます。優秀なエンジニアは検索力が高い人が多く、ググり方(Googleで検索して調べる)が上手です。わからないことは誰かに質問してすぐに答えを得る方法が一番手っ取り早いですが、まずは自分で調べるクセをつけましょう。
そして、調べ方にはコツと慣れがあります。「コードを書く」→「エラーが出る」→「調べる(ググる)」→「コードを修正する」の一連の流れを繰り返していくうちに、答えに行き着くまでの時間が短縮され、調べ方のコツがつかめるようになります。検索力の向上については、次の記事を参考にしてみてください。
わからないことを一定時間調べて考えても解決できない場合は、誰かに質問する必要があります。調べる時間の長さはプログラミング学習にどれだけ時間をさけるかによっても変わるため、独自で設定することをおすすめしますが「15分ルール」など取り入れてみるのもよいでしょう。
独学の場合、不明点や次々と出てくるエラーの解決方法を聞ける人がいないため、一人で解決しようと長い時間をかけて悩んだ挙句、学習自体がストップしてしまうことが、上達の妨げとなっている可能性があります。実際、独学でプログラミング学習をしている人の多くが「不明点を聞ける環境になかった」「エラーが解決できなかった」という理由で挫折しています。
効率よく上達していくためには、質問できる環境を準備することも重要だと言えるでしょう。質問できる環境を作るためには、質問サイトを利用する、メンターをつける、プログラミングスクールに通うなどの方法があるので、自分に合った方法を探してみましょう。関連記事には「15分ルール」についての詳しい説明や「良い質問の仕方」についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
手段が目的になってしまうと、教材などを1回やり終えることで満足してしまい、知識が次回以降も実践できるものになっているかについては後回しになりがちです。
プログラミングは、必ずしも完全に暗記する必要はありません。むしろ、完全に暗記しようとする学習は非効率だと言えるでしょう。目的の動作を実現するために、どのようなことを調べればよいのかまで理解できていれば、深く悩まずにプログラミングすることができますので、1回の学習で覚えきるよりも、反復練習をすることの方が有効です。
毎日教材とにらめっこをしていても、上達している実感はわきにくいですよね。アウトプット学習の目標として、ある程度プログラミングの基礎を習得できたら、WEBサイトでもアプリでも何でもよいので、作品を一つ自分で作ってみることをおすすめします。
最初は完成度を高めることよりも、とにかく一つ完成させることに注力してみてください。自分の力で作品を完成させることができれば自信につながり、達成感を感じることができるので、学習継続のモチベーションアップにもつながるでしょう。また、今の自分の実力を再確認することもでき、苦手な部分や理解できていない部分の復習いもつなげやすくなります。
使用している学習教材によっては、基礎的な部分の理解が抜け落ちている可能性もあるでしょう。Web上には、学習アプリや学習サイト、ゲーム、動画など、様々なプログラミング学習のツールがあふれていますが、学習の難易度を下げるために手順がとても親切に設計されており、指示に従っていけば自分が行っている作業の意味を理解せずとも完成まで行き着いてしまうものもあります。
「なぜこのように動くのか?」「なぜこのようなページができるのか?」のように根本的な部分を理解せずに進めていると応用が利かなくなり、いずれ壁にぶつかってしまいます。手順だけでなく体系的な基礎知識を身に着けていくのであれば、学習ツールで気になった部分を調べて、必要な時に振り返られるよう、参考書も併用する学習方法がおすすめです。
思うように上達しない根本的な原因として、学習しているプログラミング言語の難易度が、自分のレベルに合っていないことも考えられます。最初から難易度の高いプログラミング言語を選択していませんか?
プログラミング言語は種類も豊富で、難易度も簡単なものから難しいものまでさまざまです。目的に応じたプログラミング言語を選択するのは良いのですが、難易度や教材の豊富さなども考慮しないと学習自体のハードルが高いものになってしまいます。数学で公式を覚えて、基礎問題をたくさん解いてから応用問題に挑戦するように、プログラミング学習においても、最初からいきなり難しいプログラミング言語を習得しようとしては無理があるでしょう。
自分がどのようなプログラミング言語から学習すればよいのか悩んでいる人は、次の記事を参考にしてみてください。
一緒に励ましあい、悩みを共有できる仲間がいるかいないかも、プログラミングの上達を左右する要因のひとつです。特に独学で学習しているとずっと1人なので、モチベーションを維持することが難しいですよね。
そこでおすすめなのが、勉強会に積極的に参加し、一緒に学習する仲間やメンターを見つけることです。初心者向け、プロのエンジニア向けなどレベル別に開催されている勉強会であれば、自分と同じレベルのプログラミングスキルを持った仲間と出会えるため、悩みなども共有しやすいでしょう。さらに、学習の途中で挫折しそうになった時「あの人も頑張っているから自分も頑張ろう」とモチベーションを維持しやすくなります。勉強会以外にも、SNSやWebサービスなどで仲間を見つけることが可能です。
様々なコツをご紹介しましたが、上達のコツをプログラミング学習にうまく反映させるためには、学習計画を立てることが重要です。ここでは、プログラミングの学習計画を立てるうえでのポイントを解説します。
まず、プログライング学習には、それなりの時間がかかることを認識しておいてください。長期間の学習となりますので、新しいことをどんどん吸収できる時期もあれば、学習した知識を組み立て、実践に活かすことに苦労する時期もあります。エラーにつまづきすぎて、今まで学習したことに不安を覚えることもあるでしょう。学習期間が長いぶん、時期によって上達スピードに変化がありますので、上達できない期間にも焦らず学習を続けられるようにしましょう。
また、プログラミング学習の目的は知識を暗記し、設問に対して回答できるようになることではありません。調べながらでも良いので、目的のものを作り上げることができるようになることです。知識の習得だけでなく、知識を活かす方法や、知識を広げるための情報収集の方法といったノウハウを身に着けることにも意味がありますので、伸び悩んだ時期にこそ学べることは多くあります。
学習期間の途中では、頻出するエラーや成長の停滞感などにより、モチベーションが下がる時期がでてきます。そのような時期にも手を止めず学習を進めていくには、「何となくプログラミングを覚えてみたい」といった曖昧な動機ではなく、明確な目的や目標が学習を継続する原動力となります。
「エンジニアになりたい」ということが目的の人は、自分が目指すエンジニアへの就職に有利な知識やスキルを身に着けることを目標にし、作成する成果物や取得する資格といったゴールを明確にしておきましょう。「プログラミングで何かを作ってみたい」という人は、自分が作りたいのはWebサイトなのか、アプリなのか、システムなのか、より具体的に深堀してみてください。
どうしても具体的な目的が見つからない人も中にはいるでしょう。その場合は、学習教材が豊富なプログラミング言語や成果物を、とりあえずの目標に設定してみましょう。学習を進めていく中でプログラミングへの理解が進み、情報収集のアンテナも広がっていきます。ある程度プログラミング学習を進めてみないとわからないこともありますので、最初の目的にこだわらず、自分の中にあるプログラミングへの興味を育ててみましょう。
作りたいものが決まれば、次はその目的に向いているプログラミング言語を調べてみましょう。エンジニアになりたい人は、就職に有利なプログラミング言語を調べ、そこから作りたいものを決めるパターンもあります。
目的別に主に使用されているプログラミング言語をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ただし、プログラミング言語を選ぶ際には習得の難易度には注意が必要です。また、プログラミング言語の特徴もつかんでおくと、体系的な学習イメージをつかみやすくなりますので、難易度と一緒に調べてみましょう。より詳しい説明は、次の記事を参考ください。
また、目的が決まらず何のプログラミング言語から学習すればよいのかわからない初心者の方は、比較的難易度が低く、学習環境を作るのが簡単でほかのプログラミング言語を学んでいくうえでの土台となる「HTML」から始めることをおすすめします。関連記事におすすめする理由を詳しく説明しているのでぜひ読んでみてください。
プログラミングにはたくさんの学習ツールがありますが、選ぶ際には次のポイントを押さえながら選んでみましょう。
Web上の学習ツールの方が、学習を開始するためのハードルは低いかもしれません。書籍で学習する場合は、アウトプット学習をする場合の開発環境の構築から説明してくれている本がおすすめです。
学習サイトなどで学習する場合は、関連しそうな書籍を手元においておくことを考えてみましょう。体系的な学習や補足知識の習得ができますし、反復練習や知識の振り返りなどには書籍の方が使いやすいことなどがあります。学習を助けてくれるツールは他にもたくさんありますので、視覚も交えた理解を図れる動画なども活用していきましょう。
期間を要するプログラミング学習では、期限を決めておかないと、学習が間延びしてしまいます。選択した学習方法の説明などを参考に、どれくらいで教材を終えるのか期限を設定してみましょう。とはいえ、期限も長くなると、自分の進捗状況がわかりづらくなってしまいます。教材のパートごとに中間目標を定め、期限を細かく切っておいたほうがモチベーションを維持しやすく、学習計画を見直さなければならなくなったときにも、組み立て直しやすくなります。
スケジュール管理は、計画から管理まで、いずれの工程も面倒かもしれませんが、上達が伸び悩んだ時でも学習を継続できるモチベーションにつながりますので、必ずしておくようにしましょう。
プロとして活躍しているプログラマーでも、エラーやわからないことにぶつかります。学習途中の方であれば尚更です。
プログラミング学習においては、プログラミングの知識を習得することと同じくらい、エラーや不明点を解決できるようになることは重要です。使っている学習ツールや教材だけに縛られるのではなく、エラーと向き合いながら検索エンジンや質問サイト、頼れる周囲の人物の活かし方を覚えていきましょう。
エラーの解決に時間がかかりすぎた場合、当初に設定したスケジュールは、状況に応じて変更しても構いません。スケジュール設定と管理はあくまで手段ですので、学習を継続していることに自信を持ち、目的に立ち返って自分ができるようになっていることを確認し、スケジュールを組み直してみましょう。
独学でプログラミングスキルを上達させる自信がない人は、プロの手を借りるのも一つの手でしょう。プログラミングスクールでは目的に応じたカリキュラムが設定されており、スケジュール管理や不明点の解消方法などを任せることができます。就職が前提であれば、就職先も紹介してくれて無料で受けられるプログラミングスクールもありますので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
プログラミングスクール「学舎さくら」では、受講生のほとんどがプログラミング初心者なので、プログラミングの基礎から順を追って学べるカリキュラムになっています。専属講師のサポートにより、効率的にプログラミングを上達させていくことが可能です。
ここでは、「学舎さくら」をおすすめする理由を紹介します。
「学舎さくら」は提携企業先の紹介料で運営しているため、入学金、受講料、途中でやめても違約金など一切不要です。また、授業は完全オンライン形式のためテキスト代もかからず、パソコンと通信環境さえあれば全国どこからでも受講可能です。
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プログラミングが上達するコツをいくつかご紹介しましたが、プログラミングは、学習したからと言ってすぐに上達できるものではありません。時間がかかることや、エラーや不明点による停滞は誰でも起こり得ることを踏まえたうえで、自分の学習方法を見直してみましょう。独学での上達に限界を感じるのであれば、ぜひプログラミングスクールの受講も検討してみてください。学舎さくらでは、随時Web説明会を実施中ですので、聞きたいことや分からないことがあれば、お気軽にご参加ください。
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