2022年6月6日
|2022年6月27日
「プログラミングに興味はあるけど、英語や記号のようなものが書かれていて難しそうなイメージ、理解できる自信がない!」
「プログラミングについて検索してみたけれど「ソースコード」「コーディング」など聞きなれない言葉ばかりで、読む気になれない」
せっかくプログラミングに興味を持っても、全く知識がない状態では、プログラミングの専門的なイメージにハードルの高さを感じてしまいますよね。この記事では、初心者の方でも分かりやすいように、プログラミングとは何なのか、プログラミングで何ができるのか、Webページ作成の実例などをふまえながら簡単に説明します。
この記事の目次
まずは、プログラミングとはどのような作業なのか理解しておきましょう。
プログラミングとは、簡単に言うと「人間がコンピューターにしてほしいことを順番に書いて、この通りにやって!と指示すること」です。
私たちの身の回りを見渡すと、多くのコンピューターが「人間のしてほしいこと」を忠実に行ってくれています。パソコンで色々な計算をしてくれるソフトウェア、家電や自動車の制御システム、日常的に使うスマホのアプリや、膨大な情報から気候や交通を予測するシステムなど、あらゆるサービスがコンピューターの処理によって成立しています。
しかし、複雑な処理を行っているコンピューターも、人間のように一から自分で判断して動くことはできません。あらかじめ、どのような処理をするのかを順番に細かく指示してあげる必要があります。その指示を書いたものが「プログラム」で、プログラムは「プログラミング言語」で記述していきます。
プログラミングに限らず、「プログラム」という言葉は、日常でも使用しますよね。運動会や入学式・卒業式、音楽発表会などには必ず「プログラム」が存在します。
例えば、入学式の「プログラム」には「1.開式宣言/開会の辞 2.新入生入場 3.国歌斉唱…」のようにやるべきことが順番に書かれていて、基本的に順番通りに進行していきます。
プログラミングで作る「プログラム」も、入学式の「プログラム」と同じように、コンピューターに処理してほしいことが順番に書かれています。コンピューターは「プログラム」に従って、人間がしてほしいことを順番通りに処理していきます。
では、プログラミングができるようになると、何を作れるようになるのでしょうか?プログラミングを習得すれば、Web開発・AI開発・ゲーム開発など、幅広い分野の開発ができるようになります。具体例を交えながら見ていきましょう。
Google ChromeやMicrosoft EdgeといったWebブラウザで閲覧しているWebサイト、GmailやYouTubeといったWebアプリもすべてプログラムで作られています。
【Webアプリ・Webサービスの例】
・個人が発信する情報を公開するブログサイト
・商品を販売・購入できる「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」など
・動画を自由に投稿・閲覧できる「YouTube」など
・キーワードを入力し条件にあったWebページを検索できる「Google」「Yahoo!」など
今や私たちの生活に欠かせなくなったスマホアプリも、プログラミングによって機能を実現しています。iPhoneでは「App Store」で、Androidでは「Google Play ストア」で配信されているスマホアプリを開発することができます。
【スマホアプリの例】
・無料でチャット、音声通話、ビデオ通話などができる「LINE」など
・写真や動画を無料で共有できるSNS「Facebook」「Instagram」など
・スマホで決済できる「PayPay」「楽天ペイ」など
プログラミングではゲーム開発も可能です。キャラクターの動き、BGMなどのサウンド、演出エフェクトなど、ゲームのあらゆる動作がプログラミングによって動いています。
習得するプログラミング技術の種類によって、家庭用ゲーム、スマホゲーム、ブラウザゲームなど、多種多様なゲーム開発ができます。
最近では、VR・ARなど最新のプログラミング技術を使ったゲーム開発も行われています。
プログラミングはAI分野の開発にも使用されています。
身近な例でいうと、スマートフォンの顔認証システム、音声を認識する「Siri」などがあります。
そのほかにも、株価や仮想通貨など投資分野での価格予想、ルンバなどの自走式掃除機、自動車の自動運転システムなど、すべてプログラミングの技術が使われています。
システム開発とは、企業において仕事をよりスムーズに行えるようにすることを目的に、新しい業務システムを開発することです。
業務システムには、商品の在庫を管理するシステムや、社員の給料の管理をする人事給与システム、社員の勤怠を管理する勤怠管理システムなどがあります。新規事業の立ち上げやリモートワークの導入など、企業のさまざまな変化にあわせて新たなシステムを開発できます。
「プログラミングができるようになれば便利だな」とわかっても、いざ自分がプログラミングする姿をイメージしようとすると、ハードルが高いですよね。
プログラミングのイメージというと、パソコンの画面上に英語や記号などがズラズラと羅列されていて、「難しそう」「英語分からないから私には無理そう」と、何となく苦手意識を持ってしまって踏み込めずにいる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、プログラミングを簡単にイメージするために、実践もふまえつつプログラミングの中身を分かりやすく解説します。
プログラミングには「プログラミング言語」を使用します。
プログラミング言語は、コンピューターと人間の「共通語」のようなものです。
私たち日本人が日本語を使用するように、コンピューターはマシン語(機械語)を使用します。マシン語は、0と1だけで表記されるもので、人間が理解するには非常に複雑です。そこで、機械語を人間でもわかる英単語や記号に置き換えた、プログラミング言語が開発されました。プログラミング言語は、専用の翻訳ソフト(コンパイラ)を使うことで機械語に変換することができ、機械も理解することができます。
プログラミング言語は、現在200種類以上存在していると言われており「何を作りたいか」によって使用するプログラミング言語や、その難易度が異なります。Webサイトを制作できる人が、ゲームやAIを同じようにプログラミングできるわけではありません。たとえば、スマホアプリの開発をとって見ても、iPhone向けアプリとAndroid向けアプリで、得意とするプログラミング言語が異なります。
プログラミングを学習する際には、自分が何を作りたいのかを明確にしておきましょう。
ほとんどのプログラミング言語には、多くの人間が理解しやすいように、英単語が使用されています。
ただし、英語といっても英文法が使用されているわけではありません。”function”、”select”のように簡単な英単語や、記号が使われているだけです。世間一般の意味とは異なる解釈をする単語もあるため、英語が苦手でも「このアルファベット/英単語を使うと、このような処理を指示できる」ということさえ覚えてしまえば、プログラミングはできます。
私たちが海外の人と話すために外国語を習得するのと同じように、プログラミングをするためにはプログラミング言語を習得する必要があります。ただし、一から外国語を習得するようなハードルの高さを感じる必要はありません。
外国語の場合、相手の言っていることを理解し、自分が言いたいことを伝えるためには、必要最低限の英単語や英文法を暗記しなければなりません。
対して、プログラミング言語は読み書きでしか使用しないため、分からない言葉が出てきたときに都度調べればよく、暗記を必須としません。
また、外国語は言い回しや例外的な表現がありますが、プログラミング言語は人工的に作られたものなので規則的です。
言い回しや例外的な表現がなく、暗記が必須ではない点では、外国語よりも学習しやすいでしょう。
では、実際に「HTML」と「JavaScript」いう言語を使ってWebページを作成してみますので、プログラミングがどのようなものなのかを簡単に体験してみましょう。JavaScriptはプログラミング言語ですが、HTMLは、厳密にはプログラミング言語ではなくマークアップ言語と呼ばれるものです。HTMLはプログラミングの登竜門としてよく学習される言語ですので、イメージをつかむために、今回はこの2つの言語を使って動かしてみます。
■ 作成の手順
<!DOCTYPE html> <!-- HTMLを使用する宣言 -->
<html lang="ja"> <!-- HTMLの開始タグ -->
<head> <!-- 画面に表示されない設定部分を記述する場所 -->
<meta charset="UTF-8"> <!-- 使用する文字コードの設定 -->
<title>練習ページ</title> <!-- ページタイトルを設定 -->
</head>
<body> <!-- 画面に表示される部分を記述する場所 -->
<script>
for(let i=1; i<=10; i++){ //1~10までの数字をループ処理で出力
document.write(i);
}
</script>
</body>
</html>
<出力結果>
ここでは、Webブラウザにテキストを出力するだけの処理でしたので、動きもなければ文字の色も黒のみでシンプルなものになっています。これに、文章を装飾するCSSという言語を追記したり、JavaScriptで複雑な処理を加えていくと、私たちが日々見ているWebページが作成できます。
ひとことにプログラミング言語といっても、現在200種類以上存在していると言われており「何を作りたいか」によって使用するプログラミング言語や、その難易度が異なります。ここからは、初心者におすすめのプログラミング言語を5つご紹介しています。もっと詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
HTML/CSSは、Webページの制作には欠かせない言語です。この2つは厳密にいうとプログラミング言語ではありませんが、HTMLはWebページ上の「文章の構造」を作り、CSSは色を付けたりフォントのサイズを指定したりする「飾り付け」の役割をしています。習得にかかる時間が少ないため、プログラミング学習の入り口としてもよく学習されています。
JavaScriptは、Webページ上で「動き」をつけるためのプログラミング言語です。基本的にHTMLやCSSと組み合わせて使用されます。Webサイトを制作したい方には欠かせないプログラミング言語です。
Javaは、非常に人気が高いプログラミング言語で、最大の特徴は基本的にどのような環境でも動かすことが出来る点です。また汎用性も高く、Webサービス、Android向けアプリ、業務システムなど、さまざまな開発に利用されています。多くの現場で使われるため、習得できると求人数が多いプログラミング言語でもあります。
Pythonは、AI開発や機械学習、Iotの分野で採用されることの多い言語です。AI開発だけでなく、Web上のデータ収集(スクレイピング)やデータ解析にも強く、幅広い開発に使うことができます。また、他のプログラミング言語に比べて文法がシンプルで便利なライブラリも多いため、初学者でも比較的学習しやすいのも特徴の一つです。
Rubyは、日本人が開発したプログラミング言語です。日本語で書かれた情報が多いため、英語に苦手意識がある人などでも抵抗感なく始めやすいのではないでしょうか。Webサイト制作、ECサイトの構築、SNS開発など、主にWeb開発で使用される言語になります。
プログラミングは、わざわざ専門学校や大学に通わなくても、独学することが可能ですが、プログラミングスキルの習得には時間と労力が必要です。
まずは気軽に体験してみたいというのであれば、学習サイトの利用がおすすめです。例えば、学習サイトにも動画視聴、ゲーム形式、実践形式などさまざまな学習スタイルがあり、無料のものから有料のものまで幅広くあります。とりあえず無料のものから始めてみてはいかがでしょうか。
プログラミングに関する書籍で学習するのなら、自分に合う合わないがあるので、実際に本屋さんへ足を運んで中を見てみましょう。初心者であれば、図説が多い「これだったらわかりやすく学習できそう」というものがおすすめです。
独学以外にも、プログラミングスクールに通うという選択肢もあります。プログラミングスクールだと、分からないことが出てきたときにすぐに質問できたり、学習内容が決められているのでわざわざ自分で教材を準備する手間が省けます。無料でプログラミングを学習できるスクールもあるので、ご紹介します。
就職支援付きプログラミングスクール「学舎さくら」なら、完全無料でプログラミングを基礎から学べます。「学舎さくら」に通うメリットを4つご紹介します。
「プログラミングが何なのかわからない」「プログラミングってどうやって学習すればいいんだろう」というような初心者の方でも安心してください。受講生のほとんどがプログラミング未経験の方ですが、しっかりプログラミング技術を身につけて卒業・就職されている実績があります。
プログラミングとは「人間がコンピューターにしてほしいことを順番に書いて、この通りにやって!と指示すること」です。ただし、コンピューターは人間の言葉を理解できないので、「プログラミング言語」を使って指示を出します。
プログラミングに興味があれば、ぜひ学習してみましょう。プログラミング学習には時間と労力が必要ですが、明確な目標・目的を持って学習を継続すれば、初心者からでもプログラミング技術を身につけることは可能です。
始めの第一歩として、簡単なWebページを作成するなど、実際に手を動かしてみて、プログラミングが「楽しい!」「もっといろいろやってみたい!」と思えば、プログラミングスクールで本格的に学んでみてはいかがでしょうか。
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