2022年4月13日
|2022年4月21日
IT業界への就職・転職を考える際、動画や学習サイトなど、無料でプログラミングを学べる方法を活用して、独学でプログラミング学習をはじめる方が増えています。
プログラミング学習で行きづまったとき、「自分はプログラミングに向いていないのではないか」と思う方もいるかもしれませんが、プログラミングへの適性以外にも、挫折の原因はたくさんあります。挫折しそうになる原因や挫折しそうになったときのポイントをあらかじめ知っておくと、これから先のプログラミング学習も乗り越えられるでしょう。
プログラミング学習で悩んでいる方、挫折しそうな方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
まずはじめに、プログラミングは、一朝一夕に習得できる技術ではありません。なぜなら、プログラミングは実践を積み重ねて習得していくものだからです。
少なくとも数ヵ月は学習する必要があるため、学習途中で挫折を経験する人は多いです。特に独学の場合は、挫折につながる原因が多いと言えます。
原因はプログラミングへの向き不向きだけではないので、プログラミング学習に挫折しそうになっても、必要以上に気にすることはありません。大切なことは、挫折しそうになっている原因を把握し、対策をとって学習に取り組んでいくことです。
プログラミング学習中は、さまざまな壁にぶつかることがあります。今回は、その中でもプログラミングを挫折する原因になりうる次の5つについて、対策を交えながら紹介します。
独学でプログラミング学習をする場合、まず考えるのは「どのプログラミング言語を勉強するか」ではないでしょうか。しかし、プログラミング言語の種類は多く、プログラミング言語によって開発できるものが違ってくるので、知識がない状態では悩んでしまうでしょう。
学習するプログラミング言語が決まっていたとしても、付随する各種ツールの使い方等、プログラミング言語以外のスキルの習得が必要だったりすることもあり、なにから手をつけたらいいのかわからない状態になることがあります。
「どれから学習したらいいかわからない」「どの順番で学習したらいいかわからない」という悩みを十分に解決できないまま学習に入ると、自分の学習方法に自信が持てず、長期間のモチベーション維持が難しくなります。目標に向かって成長していることも感じづらくなるため、プログラミング学習のやる気が低下し、挫折につながってしまうことも。
独学では、学習前の情報収集が大切になります。まずは「プログラミングで何が作れるのか」から調べ始めましょう。そのうえで、自分がなにを作りたいか具体的に決めることで、開発に必要なプログラミング言語や、そのプログラミング言語習得に必要な学習ロードマップなどの情報収集をはじめられます。
具体的な目標を立て、必要な技術を明確にし、学習する順番をはっきりさせておく。こうして学習スケジュールが組めると、学習の中間目標ができ、成長の進捗も測りやすくなります。
「ITスキルってなんとなく役立ちそう」のような漠然とした気持ちでは、やる気の維持が難しく挫折につながってしまうので「◯◯のようなアプリケーションを作りたい」といった目標を立てましょう。学習のゴールをイメージすることで、プログラミング学習のやる気継続にもつながります。
プログラミング言語によっては、自分のパソコンでプログラミングできるように環境構築をする必要があります。たとえば、Javaの場合は以下の手順で環境構築を行います。
1.パソコンの準備
2.JDK(Java開発キット)のインストール
3.環境変数の設定
4.Eclipse(統合開発環境)のインストール
5.Eclipseの日本語化(必要な場合)
6.Eclipseの動作確認
環境構築は手順が多く、パソコンのOSによって必要なツールも違ううえに、複数のツールをインストールすることになります。ツールのインストール時にエラーが発生することもあるので、プログラミング初心者にとって簡単な作業ではありません。そのため、プログラミング言語の学習前に、環境構築ができずに、挫折してしまう人もいます。
環境構築で挫折する場合は、便利なサービスを活用しましょう。たとえば、JavaにはJDKのインストールや環境変数の設定、Eclipseのインストール、日本語化全てが設定済みの開発環境である「Pleiades All in One(Full Edition)」といったサービスがあります。
ほかにも、複数のツールをインストールしなくても済むオンラインの開発環境がありますので、初心者の方は環境構築に時間がかからない方法を取ると挫折のリスクを下げられるでしょう。
PaizaCloudクラウドIDEは、Webブラウザ上でプログラムを実行できる、クラウドベースのIDE(総合開発環境)です。
日本語環境に完全対応しているため、初心者にとってはおすすめのIDEの一つです。
参照:AWS Clouod9
AWS Clouod9は、Webブラウザ上でプログラムのデバッグまでできる、クラウドベースのIDEです。
利用にはするには、クレジットカード情報の登録が必要ですが、最初12ヶ月は無料で利用することが可能です。
参照:Replit
Replitは、バージョン管理ツールであるGitHubとの連携がしやすいオンラインのIDEです。
数多くの言語に対応していますが、無料プランだと500MBという容量制限があるため、拡張して使いたい場合は、有料プランを契約する必要があります。
プログラミングの習得には実践の積み重ねが一番ですが、プログラミングにはエラーがつきもの。スペルミスといった初心者でもすぐに解決できるエラーもあれば、ライブラリの依存関係やSQL関係などの解決が難しいエラーも存在します。
エラーが発生した場合、エラー文から「エラーの原因」を理解し、解決策を探す必要があります。しかし、エラー文は英語で表示されるため、頻出するエラー原因の理解で挫折するケースがあります。また、エラー文の内容がわかったとしても、解決方法を検索で見つけられなかったり、解決方法自体が理解できずさらに検索したりすることも。プログラミング学習中のエラーは避けられないので、エラー内容の理解と解決方法の検索に慣れないと挫折の原因につながります。
エラー対応や知らない技術との遭遇は、プログラミングに携わる限り続きます。プロのエンジニアも、日々、検索しながら仕事をしています。まずは、検索するという習慣をつけること。これを何度も重ねることで、エラー内容の理解や解決方法の検索に慣れていくしかありません。
ただし、検索にはコツもあります。調べたい内容をそのまま入力する、周辺キーワードを加える、検索結果を条件で絞り込む、また質問掲示板を活用するなど、求める情報に行き着くまでの検索パターンを増やしておきましょう。繰り返し検索し、コツをつかむことで検索力をあげていくことができます。
プログラミング学習中にぶつかってしまうのが「わからない」という壁。エラーへの対処以前に、どんなコードを書くかすらわからない状態では学習が前に進みません。
とはいえ、初心者にとってプログラミングは、わからないことが多すぎるでしょう。初心者が「わからない」ことで考えられるケースとしては、次のようなことが考えられます。
学習においては、ある時点で急にさまざまな知識がつながりだし、理解が急速に進む瞬間があります。わからないことが多く学習の停滞を感じても、辛抱して学習を続けられるかが、成長と挫折の分かれ道となります。
エラーやわからないことがあったときは、自分で調べて解決するのがもっとも勉強になります。しかし、独学でのプログラミング学習では、調べてもわからないこともあれば、時間がかかりすぎることで学習を継続できなくなることも。そのため、気軽に質問できる環境を作っておくと、プログラミング学習の効率が上がります。まとまった学習時間を取りづらい方は、特に学習効率への対策は重要です。
身近に、プログラマーやエンジニアをしているプロがいれば、直接聞くのが理想的です。また、SNSやQ&Aサイトの中を活用するのもおすすめです。
学習が思うように進んでいるうちは良いですが、学習が停滞してしまったときには、いかにやる気を維持できるかが独学の悩みどころです。
「やる気が出ない」の一言で学習を挫折するのではなく、なぜやる気が持続しないのかを考え、持続させる方法を考えましょう。ここまで説明してきた、プログラミング学習で挫折しそうになる原因も、すべてやる気の低下につながります。他にも独学ならではの、やる気が低下する原因があるので、一部紹介します。
独学でのプログラミング学習は、「覚える」ことを重視しがちです。しかしプログラミング学習では、知識のインプットだけでなく、アウトプットして実際にプログラムを構築できることこそが重要になります。エラーへの対応力やわからないことの検索力などは、実践の中でしか育ちません。参考書を一冊暗記するよりも、調べながらでも目標とした成果物を作り上げる方が、成長にも自信にもつながります。
アウトプットする際には、成果物に対するフィードバックを貰える環境を作っておきましょう。誰かに見てもらう、ということは学習継続の大きなモチベーションにもなります。アウトプットの手段としては、作成したアプリやサービスのソースコードをGitHub上に公開したり、Herokuにデプロイといった方法があります。また、公開したアプリやサービスをTwitterなどのSNSで共有するとより多くの人に見てもらえ、フィードバックがもらえることもあります。これらのプラットフォームに公開した経験はスキルアップにつながりますし、就職・転職活動時のポートフォリオとしてアピール材料にもなります。
「学習方法の検討」「環境構築」「質問できる環境」「成果物へのフィードバック」など、自力で用意するのが難しく、簡単に解決したいのであれば、プログラミングスクールを検討するといいでしょう。
プログラミングスクールで学ぶことによって、次のようなメリットがあります。
独学でありがちな「どれから学習すればいいかわからない」は、カリキュラムに沿って授業が進むプログラミングスクールに通えば、迷うことがありません。授業中にわからないことや詳しく知りたいことがあるときに、講師に質問することですぐに解決できることは大きなメリットです。
プログラミングスクールによっては、IT業界への就職を目指すための就職支援や、カリキュラム外で制作したポートフォリオのフィードバックをもらうこともできます。
また、就職を目指す場合はプログラミング関係の職業訓練も選択肢に入ります。雇用保険の有無で、受けられる職業訓練は変わりますが、プログラミングスクールと同様のメリットがあります。
プログラミングスクールの選び方については、次の記事を参考にしてみてください。
IT業界への就職を目指してプログラミングを学習している方は、就職支援が充実しているプログラミングスクール「学舎さくら」がおすすめです。
受講料無料で完全オンライン対応なので、インターネット環境さえあれば、全国どこでも受講可能。講師陣のなかには現役のエンジニアも在籍していて、ひとりひとりの理解度・進捗状況にあわせたカリキュラムのサポートを受けられます。就職活動もキャリアアドバイザーの徹底したサポートがあり安心です。
随時Web説明会を開催しているので、気になる方はぜひ参加してみてください。
プログラミング技術の習得までに、プログラミング学習を挫折した経験がある人は多いです。特に独学では、学習方法の悩みややる気の低下などにより挫折する人が多いといわれているので、自分がなぜ挫折しそうなのかを分析し、対策を取っておくことが大切です
まずは、プログラミング学習の目標をしっかり決めて、学習スケジュールを組みましょう。
もし独学に限界を感じたら、プログラミングスクールや職業訓練も視野に入れてみてください。
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