2021年4月19日
|2022年7月4日
昨今のスマートフォンの普及をはじめICT(情報通信技術)の発展によってプログラマーに対する関心が高まっています。小学校でのプログラミング教育が必修化されたことも話題になっていますよね。
プログラマーに興味はあるけれど、未経験で、知識もない状態では何から始めたら良いのかわからずにいる人も多いかもしれません。また、プログラマーとして働くうえでのやりがいや魅力はどのようなものか、気になることでしょう。
今後ますます多くの分野でICTが必要とされ、プログラマーの需要は高まると予想されています。興味を持ったこの機会に、プログラマーを目指すうえで知っておくべきやりがいなどを紹介します。
この記事の目次
プログラマーとは、プログラミング言語を使ってコンピューターを動かし、さまざまなシステム・ソフトウェア・アプリケーションを開発する職業のことです。
コンピューターに指示を出せるプログラマーの技術は、わたしたちを取り巻くあらゆるものに使われています。毎日スマホで使っているアプリケーションから、銀行や官公庁で使われる大型コンピューターのシステムまで、プログラマーが構築したプログラムで動いています。AI家電や車の自動走行など、生活の利便性向上には電子的な制御が欠かせなくなっており、プログラマーの活躍の場は、これからも広がっていくでしょう。
プログラマーの需要が高まり、社会に求められている職業であることは間違いありません。必要とされているプログラマーには、具体的にどのようなやりがいがあるのでしょうか。
プログラマーのやりがいは何よりもまず、自分でコードを書いたものが実際に動いたときの喜びでしょう。ゼロからプログラムを構築しシステムを動かす作業には、モノづくりの楽しさがあります。また、開発はチームで取り組むことが大半です。いろいろな人と協力し、商品として世の中に送り出すことができたときの達成感は大きなやりがいになります。そうして試行錯誤の末に完成した商品が、多くの人の役に立ち喜んでもらえたときには、プログラマーとしてのモチベーションが高まるに違いありません。
技術を習得していけば、関わることができるプロジェクトが増えていくだけでなく、実生活の中で自分が欲しいと思うものをプログラミングで作れるようにもなるでしょう。
IT技術は日々進化しています。今は当たり前になっているスマホやその中で使われるあらゆるアプリケーションは、次々と新しい機能が開発されています。IoTデバイス、AI技術など、ここ十数年で大きく進歩し日常生活やビジネスシーンに活用され始めました。
新しい技術を学び、学んだことが実装され生活を変えていくことは大きな手応えとなります。また、後進のために技術を還元・蓄積していくことはプログラマーの価値であると同時に非常に重要な役割でもあります。
プログラマーが書くコードには、一つの動作に対して複数のコーデイングが存在します。その中でも無駄がなく美しいコーディングはシステムとして動かしやすく、後々の修正もしやすいものとなります。
プログラマーには、プログラミング言語「Perl」の開発者であるラリー・ウォールによって提唱された三大美徳とされるものがあります。三大美徳とは「怠惰」「短気」「傲慢」の3つ。到底「美徳」とは言い難いようなマイナスイメージのある言葉ですが、それぞれの資質を持っていると、次のような行動を取る傾向があります。
① 怠惰
日常で繰り返されるタスクを嫌い、コンピュータによって自動化できないか考える。また開発されたシステムがリリースされた後に何度も同じ質問を受けないためにマニュアルを先回りして作成する。
② 短気
プログラムの処理速度が遅いなど自動化に不備がある場合、不快に感じる。何度も仕様変更することを避けるためさまざまな状況を想定した柔軟性・保守性の高いプログラムを書く。
③ 傲慢
自分のプログラムをクライアントなどの他者から指摘されることを嫌うため、完璧なプログラムを書く。明快・簡潔でわかりやすいプログラムを書くような一種の美意識がある。
このような資質を持った人はプログラミングにやりがいを感じやすいかもしれません。
プログラマーの仕事を続けるうえでのモチベーションにつながるのは、やりがいだけでなく、以下に挙げるような環境や待遇面での魅力もあります。
プログラマーは、学歴に関係なくスキルが収入に直結しやすい職業と言えます。いくつものプログラミング言語を扱い、より優れたコーディングができるプログラマーは、さまざまなニーズに対応することができ、重宝されて収入もアップするでしょう。最近では、専門的なスキルを磨くことで、エキスパート系プログラマーといったキャリアパスもあります。
また、プログラマーとしての経験だけでなく、開発チームのリーダーやプロジェクトのマネジメント業務を経験していくことで、システムエンジニアやプロジェクトリーダーへとキャリアアップしていくこともできます。
プログラマーは、環境さえ整っていればどこでも仕事をすることができる職業です。つまりはフリーランスに向いている職業であり、会社を挟まずに仕事を得られるからこその高収入も期待できるでしょう。
フリーランスで十分な収入を確保できるような仕事をするには、ある程度のITスキルが必要です。いきなりフリーランスで仕事を得るのは難しく、実務経験や実績などが客観的にわかる資料の提示を求められることもあります。タスク管理やスケジュールを立てること、プロジェクトを共に進めるチームメンバーや顧客とのコミュニケーションを密に取り合うことなど、自分でこなさなければならない業務は多岐にわたります。しかし、これらの課題をクリアできれば、会社という仲介がない分、評価を直接自分の報酬に反映させることができるのです。
『IT人材白書2020』によると、IT企業が過去2〜3年前と比較してもっとも拡大した事業として「IoT、ビッグデータ、AI関連サービスの開発・提供」を挙げています。これらの事業は、いずれも現在進行形の第4次産業革命の中心的な技術とされており、先進国で精力的に取り組まれているものです。プログラミングも大きく関わってくる技術ばかりですので、今後もプログラマーが活躍できる機会は増えていくと予想できます。未来の生活を支え、日本経済の発展にも関わる仕事ができるというのは大きな魅力となるでしょう。
参考:『IT人材白書2020』
プログラマーのやりがいと魅力を紹介したところでプログラマーに対する興味は高まったでしょうか。実際にプログラマーになろうと志したところで、未経験からでもプログラマーになれるのかどうか不安はありますよね。ここからはプログラマーを迎え入れるIT市場の潮流や技術習得の方法について紹介していきましょう。
経済産業省の『IT人材需給に関する調査』によると、2018年時点で22万人のIT人材が不足しているとされています。そこから2030年には、最大75万人の人材不足に陥るとの予測になっており、現状の人材不足が解消されることはなさそうです。また、『IT人材白書2020』の中で、IT企業サイドの人材の過不足感についても「大幅に不足している」「やや不足している」を合わせると9割以上にのぼることが報告されています。
出典:『IT人材白書2020』
以上のことからも、市場として人材の増員は急務であり、プログラマーを受け入れる企業は十分にあると言えるでしょう。
プログラマーになるためにはプログラミングの知識と技術を習得する必要があります。
技術を習得するためには、独学で学ぶか、プログラミングスクールを利用するかが考えられます。独学は費用面では大きなメリットがありますが、短期間で効率的に学ぶのは難しいかもしれません。多少費用がかかったとしてもプログラミングスクールで学ぶメリットはあります。
プログラミングスクールで学ぶ方が、短い期間で効率的に技術を習得できるとしても、やはり費用が心配という人もいるでしょう。プログラミングスクールの中には、特定の企業への就職や転職を前提に受講料を無料としているところもあります。スクールによって受講形態や学べる内容、無料になる条件が異なりますので、無料体験などを利用し自分の求めるものに適したスクールを選ぶようにしましょう。
無料のプログラミングスクールの一つの例として学舎さくらを紹介します。
学舎さくらでは、プログラミングスキルをインプットするだけでなく、既存のプログラミングを書き写したり、学んだ知識を元に自分でコーディングしたりするアウトプット型のカリキュラムが含まれています。就職や転職にあたってもサポート体制が整っており、効率的な学習と就職活動におすすめのスクールです。
プログラマーは今後ますます需要が高まる職業です。モノづくりに携わる喜びや新しい技術を習得するおもしろさを実感できるようになれば、スキルアップのために日々学ぶことも楽しくなるでしょう。技術があれば働き方を自由に選択することもできる職業ですので、プログラマーに挑戦する価値は十分にあるといえるのではないでしょうか。短期間で確実に知識や技術を身につけられる無料のプログラミングスクールを上手に活用して、プログラマーとしてのキャリアをスタートさせましょう!
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