2022年8月9日
|2023年1月13日
IT業界に興味があって就職を目指している方、「ITエンジニア=きついのでは?」という不安はありませんか。また、未経験からITエンジニアになると、何が「きつい」のか、就職活動をする前に知っておきたいという人もいるでしょう。
この記事では、未経験からITエンジニアを目指す方向けに、ITエンジニアの仕事できついと感じることやそれを乗り越える方法、ITエンジニアに向いている性格、未経験からITエンジニアを目指すメリットについて解説していきます。
この記事の目次
ITエンジニアとは、IT技術者の総称で、専門分野や担当する業務によってさまざまな職種があります。
ITエンジニアは、本人のやる気次第で未経験からでも充分目指せる職業ですが、未経験からITエンジニアになると、仕事中にきついと感じることもあります。ここからは、ITエンジニアのきつさを、未経験からの就職という視点も交えながら5つ紹介します。
未経験からIT業界に入った場合、当たり前ですが覚えることがたくさんあります。たとえばプログラマーとして就職したのであれば、戦力として活躍するためにプログラミング技術を習得していくことが必要です。
しかし、いざ入社すると、ほかにも覚えることが多いことに気づくでしょう。ITエンジニアは、他のエンジニアとコミュニケーションをとることが多い仕事です。プログラマーでも、インフラエンジニアやプロジェクトを統括するエンジニアと話す機会があります。会話の中で当然のように出てくるIT用語やIT業界の知識についていけず、自分の無力さに「きつい」と感じることもあるでしょう。
また、ITツールを活用した業務管理やコミュニケーション、報告書などのドキュメント作成といった、IT業界では日常的な習慣も、不慣れな未経験者にとっては「覚えることが多い」と感じるものの1つになるかもしれません。
IT技術は日々進歩しているので、ITエンジニアとしての仕事を続けていくためには、常に新しい知識・技術を習得し続ける必要があります。自主学習はITエンジニアにとって不可欠な習慣であり、ベテランエンジニアでもプライベートな時間を学習に充てざるを得ないことにきつさを感じている人は少なくありません。
未経験者であれば、なおさら自主学習への姿勢が求められます。入社後の研修制度が充実している会社もありますが、それでも自主学習は必要なので、学習習慣がない方や、学習する時間がとりづらい方は「きつい」状況になることが考えられます。
ITエンジニアは、納期に追われることが多い仕事です。特に、入社する企業がクライアントからの依頼でシステム開発している業態であれは、契約された納期は最優先されます。納期へのプレッシャーや、遅れが出れば残業や休日出勤が増えることは、ITエンジニアがきついと感じる大きな要因の一つです。
未経験からの就職であれば、自分の作業の進捗管理がなかなかできなかったり、スキルや経験が足りていないために、周りのスピードに追いつけなかったりで、スケジュールに追われている感覚を、より強く感じるかもしれません。
ITエンジニアの業務は、どれだけ緻密な企画設計・開発に向けた準備をしていても、バグや仕様変更など、予期せぬトラブルが発生します。そのため、予定より工数が増えることもよくあり、プロジェクトチームで進捗状況や発生した問題を共有しながら進めていくことが重要になります。
未経験のITエンジニアでは、対応できない事態も起こりえるでしょう。チームのメンバーに頼る機会も多くなるため、抱えている問題を報告したり、人を頼ったりすることが苦手な人はきつい場面が多くなります。
ITエンジニアの中には、クライアントとの交渉を担当する職種もあります。そういった職種へ未経験から就職する場合は、現場での勤務を数年間行ってから独り立ちすることが一般的です。しかし、一人前扱いされたからといって高度なIT知識が身についているわけではないため、クライアントとの交渉の中で「きつさ」を感じることがあります。
IT業界以外でも、未経験からの就職であればよくある悩みといえますが、IT業界においてはクライアントの多くがIT知識に精通していないという問題が加わります。「ITエンジニアなら作れるよね?」というスタンスで、クライアントが理解せずにレベルの高い技術力を求めてきたとき、できない自分自身への焦りと同時にITエンジニアの仕事を「きつい」と感じる人もいるでしょう。
ここまで、ITエンジニアとして働く場合に「きつい」と感じることを紹介してきました。しかし、未経験を理由とするきつさの多くは、スキルアップしていくことで解消することができます。ここからは、早く仕事に慣れ、きついことを乗り越えていける方法を3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
ITエンジニアとしてスキルアップしていくには、自分だけで悩む時間を減らし、周囲を頼ることをまず覚えましょう。上司や同僚は、未経験の社員だからできなくて当たり前だということは理解していますし、早く戦力になってほしいと考えています。そのような環境では、新人から何も質問されない方が、周囲としては不安です。
専門的な知識や技術を扱うITエンジニアにとっては、むしろ質問できないことのほうが今後の資質を問われます。人に相談することが苦手な人もいるかもしれませんが、質問や相談を通じて、積極的にコミュニケーションを図っていきましょう。
とはいえ、周囲に迷惑をかけることはNGですので、質問のコツについては次の記事を参考にしてください。
周囲を頼るだけでなく、仕事ができる人を真似るということも有効な手段です。
コードの書き方、仕事への取り組み方を観察して、いいと思ったところは恥ずかしがらずにどんどん真似をしていきましょう。他の人の良い行動パターンを取り入れながら経験を積み重ねていくことで、仕事に早く慣れ、問題解決力を高めていくことができるでしょう。
IT業界では、覚えることが多いうえに、普段聞きなれない単語もでてきます。長い文字列や数字・記号、順番が複雑なプログラムなどもありますので、とにかくはじめのうちはメモに残しましょう。紙への書きなぐりでも、アプリを使用したメモでも構いません。メモには、次のようなメリットがあります。
・書きながら頭の中で知識の整理ができる
・途中であいまいな部分がわかってくる
・メモに残しておくことで、後から見直しができる
ここまで、ITエンジニアとして仕事をしていく中できついと感じること、それらを乗り越える方法を解説してきましたが、「きつい」かどうかは、その人の適性によっても差がでます。ここからは、ITエンジニアに向いている4つの特徴について紹介していきます。
ITエンジニアは、コンピューターを相手にする仕事であり、希望どおりのシステムを開発するためには、どういう動作をどのような順序でコンピューターに実行してもらうのか、筋道を考えてプログラミングすることが求められます。そこで必要になるのが、筋道を立てて物事を考える力、「論理的思考(ロジカルシンキング)」です。
論理的思考があると、納期に間に合う開発スケジュールの設定や、問題点を見つけ出し解決までのプロセスを描く作業にも役に立ちます。ITエンジニアには、必須のスキルといえるでしょう。
IT技術は日々進歩し、すぐに新しい技術に切り替わることもあります。そのため、新しい知識や技術に興味を持ち、継続的な自主学習を自発的にできる人が、ITエンジニアに向いているといえます。職種によっては、エラー対応など根気のいる作業も伴いますので、好奇心をもって前向きに仕事できる人の方がストレスは感じづらいでしょう。
ITエンジニアの業務には、予期せぬトラブルがつきものです。そして、トラブルの際は現状にあった対応ができる柔軟性が必要といえます。思い通りに物事が進まないことにストレスを感じる方は、きつくなる場面が出てくるかもしれません。臨機応変に方向転換することで、トラブル対応の労力も小さく抑えられるので、柔軟性がある人がITエンジニアに向いているといえるでしょう。
コミュニケーション能力と言っても、初対面の人とでも仲良くなれるといった能力ではなく、共有すべき情報を円滑にやりとりできる能力のことです。ITエンジニアは、同じ開発に関わっているチームメンバーやクライアントとのコミュニケーションが欠かせないため、相手の気持ちを引き出す「傾聴力」や、自分の考えをわかりやすく「相手に伝える力」があると、周囲の方からの信頼を得やすくなります。
ITエンジニアの仕事は、慣れるまできついと感じることもありますが、未経験から目指すだけのメリットがある魅力的な仕事でもあります。具体的な内容について、これから紹介していきます。
現在のわたしたちの生活は、多くのITサービスによって支えられています。ITサービスの発展が、私たちの仕事の効率化や生活の豊かさに直結している時代です。
市場が拡大し続けているIT業界において、専門的な知識や技術をもって活躍しているITエンジニアには、多くのやりがいがあります。
・興味のあるITに関する知識や技術を身につけながら仕事に生かせる
・困難をクリアするたびに、技術が身についていることを実感できる
・自分が作り上げてきたものが無事に動いた時に喜びを感じられる
・自分が関わったITサービスが世の中にリリースされ、役に立っていることを実感できる
・プロジェクトが完成すれば、クライアントに感謝され、チームで達成感を共有できる
ITエンジニアは需要が高い職種です。それは、IT業界が順調に市場を拡大しているにも関わらず、慢性的な人材不足に陥ってるからです。IT業界は、知識と技術を身につけ、関わった案件の実績を重ねていけば、転職において売り手市場の業界と言えます。
ITエンジニアは、ITツールの使用を前提とした業務が多く、一般的な会社員に比べると自由な働き方ができるのがメリットです。
求人票等を見ると、次のような働き方が他業種よりも多く見られる傾向にあります。
フレックスタイム | あらかじめ決められた総労働時間の範囲内で、1日の始業・終業時間と労働時間を労働者の都合で決められる制度のこと |
---|---|
リモートワーク | オフィスから離れた場所で働くこと(例)在宅ワーク |
服装自由 | スーツでもカジュアルな服装でも仕事ができる |
ITエンジニアは年齢や勤務年数関係なく、能力次第でキャリアアップがしやすい職業です。案件をこなすほど評価に直結するので、転職もしやすく向上心があれば年収アップも夢ではありません。
また、起業時の初期費用、在庫管理といったリスクが少ないことから、起業や独立もしやすいといわれています。
未経験からプログラミング学習をはじめて、ITエンジニアとしての就職を目指すのであれば、短期間で効率よく学べる就職支援付プログラミングスクールがおすすめ。
プログラミングスクールを選ぶとき、学習したいプログラミング言語がカリキュラムに含まれているか、学習期間はどれくらいか、どのような就職支援を受けられるかといったポイントがありますが、次の記事でわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミングスクールには、IT業界への就職支援があるところもあります。特に首都圏や高知県での就職を希望している方におすすめなのが、完全無料で毎月入学可能なオンラインプログラミングスクール「学舎さくら」。
キャリアアドバイザーによる就職支援は、履歴書、職務経歴書といった応募書類の作成支援や、あなた専用の面接対策をマンツーマンで受けられます。また、基礎から実践的な制作実習まで学べる学習カリキュラムだけではなく、ひとりひとりの理解度にあわせた学習サポートもあるので、プログラミング未経験でも安心です。
WEB説明会は随時開催。就職活動のことやプログラミング学習のことで気になることがあったら、ぜひ参加してみてください。
ITエンジニアは、仕事中にさまざまな「きつい」がある職業です。未経験からの就職であれば、なお「きつい」と感じる機会は多いでしょう。しかし、未経験を理由に「きつい」と感じることは、自主学習や周囲とのコミュニケーションなど、自分の努力次第で乗り越えていくことができます。
ITエンジニアは、需要の高い魅力的な就職先なので、なりたい気持ちが強いのであれば、ぜひチャレンジしてみましょう。専門とする分野や関わる業務によって職種が変わるので、自分がなりたいITエンジニアの職種を見極めるためには、こちらの記事を参考にしてみてください。
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