2022年5月10日
|2022年5月16日
IT業界への就職を目指して「プログラミングを習得したい!」と思っても、初心者だとなにからはじめればいいのか、どうすれば効率よく学習できるか、わからないことも多いのではないでしょうか。
この記事では、これからプログラミング学習をはじめる方のために、4つの学習のステップ、5つのプログラミング学習方法を紹介しています。
プログラミングは、継続して学習することが習得の近道です。自分にあった学習方法を見つけるために、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
プログラミング学習に必要なのは、次の4つのステップです。順番に紹介していきます。
プログラミング学習をはじめるときは、プログラミングに必要なものを準備することからはじめましょう。次の3つを揃えることで、プログラミングの学習環境が整います。
プログラミング学習に必要なパソコンですが、今使っているパソコンがあれば、わざわざ買い直す必要はありません。しかし、パソコンのスペックが低い場合は、パソコンの動作が遅くなったり、パソコン自体がフリーズしたりと、学習中に支障が出るおそれがあるので、買い替えも視野に入れる必要があります。プログラミング学習をするのに、最低限必要なパソコンのスペックは、次を参考にしてください。
使っているパソコンのスペックがわからないときは、Windows10ならスタートメニューの [ 設定 ] > [ システム ] > [ 詳細情報 ]、MacならAppleマークで表示されるメニューから [ このMacについて ] > [ 概要 ] を確認しましょう。
また、パソコンを買い替えるとなると、WindowsとMacのどちらのOSがいいのか悩んでしまう方もいるかとは思います。
しかし、どちらのOSも得手不得手があるため、どちらがプログラミングに向いていかは一概にいいきれません。
多くのプログラミング言語はどちらのOSにも対応しており、性能に大きな違いはありませんので、使い慣れたOSを選ぶのがいいでしょう。ただし、Microsoft社が開発しているC#、Apple社が開発しているSwiftやObjective-Cなど、一部のプログラミング言語は推奨OSがありますので、学習の目的が明確になっている方は注意してください。
環境構築とは、プログラムをパソコンで動かせるようにすることで、「テキストエディタ」「コンパイラ」「デバッガ」などのツールを言語ごとに適切に準備する必要があります。
プログラミング初心者にとって、これらの必要なツールを適切に選定していくことは難易度が高いですが、最近では「テキストエディタ」「コンパイラ」「デバッガ」などのツールを1つにまとめた統合開発環境(IDE)と呼ばれる便利なソフトウェアがあります。
統合開発環境(IDE)を利用すれば、1つのソフトウェアでプログラミングに関する次の4つの環境を構築することができ、すぐに作業をはじめられますので、プログラミング初心者にもおすすめです。
統合開発環境(IDE)は、使用するプログラミング言語によって変わりますが、次のようなものがメジャーです。
・Visual Studio Code ・・・ PHP、Ruby、Python、JavaScriptなど多くの言語に対応
・Eclipse ・・・ 主にJava開発向け
・Xcode ・・・ MacOS・iOS向けのアプリ開発用
・Android Studio・・・ Androidアプリ開発用
「Visual Studio Code」や「Eclipse」は弊社のスクールでも使用しております。
プログラミング学習の事前準備が終わったら、次はプログラミングで作りたいものを決めましょう。作りたいものを決めることで、学習に使う教材や今後の学習スケジュールを考えられます。
しかし、プログラマーやエンジニアへの就職といった大枠の目標しか描けていない場合は、作りたいものが具体的に決まっていないこともあるでしょう。プログラミングで作れるものは次のようなものがあります。
プログラミングは私たちの身近にある多くのものに関わっており、分野によって使われる技術も異なります。プログラミングとひとくくりにせず、何を作りたいのか絞り込むことが必要です。インターネットで検索する際には、「○○(作りたいもの) 開発 初心者」といったキーワードを足がかりに情報収集をはじめ、自分が何をプログラミングしたいのか目標を具体的に固めましょう。
プログラミング言語にはさまざまな種類があります。
学習するプログラミング言語を決めるときは、作りたいものに関係ある言語を選ぶのが基本です。作りたいものと合わせて、どのようなプログラミング言語が必要になるかも情報を集めていきましょう。
たとえば、Webサービスを作りたいのならJavaScriptやPHP、Android向けアプリを作りたいのならJavaなど、作りたいものによって使用する言語は変わってきます。
IT業界への就職を考えているけど、作りたいものが決まらないという方は、求人数の多さなどから先にプログラミング言語を決めて、その習得に役立つ制作物を目標にしてもいいかもしれません。
プログラミング言語の選び方は、初心者向けにわかりやすい解説をしていますので、次の記事を参考にしてみてください。
プログラミング言語が決まったら、自分に合った教材や学習をサポートしてくれるサービスを検討しましょう。学習方法の検討については、後ほど詳しく紹介しますので、ここでは学習する際に押さえておきたいポイントについて解説します。
どの学習方法を選んだとしても、プログラミング学習で大切なのは、「学習を継続してモチベーションを維持すること」です。1日30分でもプログラミング学習を継続していき、モチベーションを維持しましょう。そのためには、プログラミング学習を通じて、成長を実感できる環境づくりをしていく必要があります
たとえば、プログラミング学習の目標を具体的に設定し、目標到達までのロードマップを作成して中間目標に落とし込んでおくことで、プログラミング学習進捗の「見える化」が可能です。毎日継続して学習することで、学習を通した自分の成長を実感しやすくなるでしょう。
「○○(学習したいこと) ロードマップ」をキーワードに検索すると、何をどのような順番で学習すればよいのか、それぞれの段階でどのような学習方法がおすすめなのかを調べることができますので、自分なりのカリキュラムはしっかり設定しておきましょう。
プログラミングは、一朝一夕で習得できるものではなく挫折を経験する人が多いです。学習中に挫折しそうになったときは、挫折の原因を考えて対策できるよう、次の記事を参考に乗り越えていきましょう。
最近では、プログラミング学習の教材も多様化しています。サービスによっては、サンプルや無料お試し期間があるものもあるので、自分にあった学習方法を見つけて、学習を進めていきましょう。この記事では、5つの学習方法について紹介していきます。
参考書でプログラミング学習をはじめる一番のメリットは、コストを安くおさえられることです。1冊あたり1,000〜3,000円台で購入できることが多いので、手軽にプログラミング学習をはじめられます。また、持ち運びができるので、隙間時間に学習できることと、出版されて世に出ているので、内容の信頼性が高いことがメリットです。
しかし、難易度が自分の理解度と合っていないと、挫折してしまうこともあるので、内容には気をつけて選びましょう。参考書を選ぶときのポイントは3つあります。
■環境構築からソースコードの書き方まで記載されているか
参考書による学習といっても本を読むだけではなく、参考書の内容を元に実際にプログラムを作るアウトプット学習が重要になります。
たとえば環境構築なら、必要なソフトウェアのインストール手順をイメージしやすくするため、手順に従ったキャプチャ画面付きで説明されているものを選ぶと、参考書に書いてある知識を実践しやすくなります。環境構築に限らず、図でわかりやすく説明されている参考書がおすすめです。また、ソースコードについては、自分が作りたいものに近いサンプルコードが記載されているものを選ぶことで、正しいソースコードを確認しながら書けるので、アウトプット学習がしやすくなるでしょう。
■発行日や版数の新しさ
プログラミングは、日々進化をしています。同じプログラミング関係の参考書でも、新しいものが出版されたり、改訂されたりしていることもあるので、できるだけ最新の本を選びましょう。
■ネットのレビューを参考にする
初心者向けと紹介されていても、実際には初心者には難しい内容の本ということもあるかもしれません。そこで参考にしたいのは、ネットのレビューです。
本を実際に読んでみた感想を見ることで、自分のレベルに合っているか、やりたいことがその本で実現できるかといった判断の基準になります。
最近では、YouTubeやドットインストール、Udemyなど、動画でプログラミング学習ができるコンテンツが増えてきています。参考書だけでの学習はハードルが高いと感じる方は、動画学習からはじめるのもいいかもしれません。
動画学習のメリットは、視覚・聴覚の両方から情報を得ることができるため、記憶に残りやすいことです。
また、スマートフォンやタブレットさえあれば、場所と時間を選ばず学習できます。たとえば、通勤時間や移動時間に、動画を聞き流しながらの隙間学習も可能です。
まとまった時間がなかなかとれないという方にとっては、活用しやすい教材になるでしょう。
ただ、動画を視聴するだけでは理解したつもりになるだけなので、必ず手を動かしてアプトプットも同時に行うようにしましょう。
ソースコードの写経とは、参考書や学習サイトにあるサンプルコードの内容を理解しながら、コードエディタに書き写すことです。アウトプット練習をより多く経験するために、写経用のコーディング教材を探してくるという方法もあります。
プログラミング学習では、ソースコードを写経することにより、次の3つの効果があります。
■ソースコードを見ながら写すことで、記憶に定着しやすい
写経では、ソースコードを理解するために目で確認をし、自分の手でソースコードを写します。体のさまざまな部分を動かしながらの作業は、記憶に定着しやすいです。
■プログラムの実行結果を確認できる
写経すると、プログラムの実行結果を自分の目で確認できます。実際にプログラムを動かしてみたり、ソースコードの一部を書きかえて実行結果の違いを確認したりすることで、ソースコードの理解が深まります。
■プログラムを実行できたことにより、自信につながる
写経でも、自分がソースコードを記述し、プログラムを実行していることに変わりありません。プログラムが正常に動作することで、プログラミングへの自信がつきます。自信がつくと、プログラミング学習の継続に必要な高いモチベーションの維持にもつながります。
写経学習はお手本を写す学習スタイルであるため、手を動かしていれば考えなくてもできてしまいます。ただ、それでは成長は見込めませんので、必ずコードの意味を考えて理解しながら取り組んでいきましょう。
学習サイトには、スライドや動画でのインプット学習から写経や課題によるアウトプット学習までを一貫して行えるものや、ゲーム感覚で学べるものなどがあります。最近では、無料で利用できるプログラミングの学習サイトも増えてきたので、独学でもプログラミング学習をしやすくなりました。
学習サイトによっては、Webブラウザ上でコーディングができるため開発環境の構築が不要だったり、ロードマップに沿ったカリキュラムが組まれたりしているので、すぐにプログラミングを学習できるのがメリットです。また、スマートフォンやタブレットで学習できるサービスであれば、隙間時間を有効活用できますね。
学習できるプログラミング言語や学習の特徴を比較して、自分にあったものを選びましょう。
独学でもプログラミング学習はできますが、独学の場合は、次のような不安もあります。
独学では不安を感じる場合は、プログラミングスクールに通うことで、次のようなメリットがあるので、解決策になるでしょう。
また、IT業界への就職支援も充実しているため、プログラマーやエンジニアを目指している方にとってもプログラミングスクールはおすすめです。
プログラミングスクールの選び方のポイントについては、次の記事を参考にしてみてください。
プログラミングスクールを検討している方には、無料のオンラインプログラミングスクール「学舎さくら」がおすすめ。オンライン型のプログラミングスクールでのため、インターネット環境さえあれば、全国のどこからでも受講できます。
カリキュラムは、基礎学習から実践的なチーム開発まで実施。講師陣には現役のエンジニアも在籍しているので、ひとりひとりの理解度・進捗状況にあわせた学習のサポートを受けられます。
また、キャリアアドバイザーによる徹底した就職活動のサポートもあるので、IT業界未経験の初心者でも安心してエンジニア就職を目指すことが可能です。
随時Web説明会を開催しているので、気になる方はぜひ参加してみてください。
プログラミングを学習する際は、まず学習に必要な環境を準備し、しっかりと事前の情報収集をすること。自分がプログラミングで作りたいもの、そして学習すべきプログラミング言語を具体化させましょう。
いざ学習する段階で大切になるのは「継続して学習すること」です。成長の喜びを感じながらモチベーションを維持するために、自分なりの学習カリキュラムを立ててください。また、プログラミングの学習方法は多様化していますので、挫折しないために自分にあった学習方法を選びましょう。
独学に限界を感じる場合は、プログラミングスクールも検討してみてください。
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