2022年10月24日
|2023年1月13日
「プログラミングを学習したいけど、できれば無料で習得したい」「学習を継続できるかわからないから、とりあえず独学で体験してみたい」。さまざまな理由から、独学でプログラミングの習得を志す方は多くいます。
しかし、独学をサポートしてくれるツールは数多くあり、ありがたいことに費用かかからないサービスもありますので、どれを選択すればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、学習サイトを使った無料の学習方法をメインにご紹介させていただきます。有料版の費用やおすすめポイントなども交えながら、サイトの特徴を画像付きで紹介しているのでプログラミング学習の第一歩に役立ててください。
この記事の目次
まったくのプログラミング初心者であれば、参考書といった書籍での学習よりも、まずは学習サイトでプログラミングを体験してみることをおすすめします。
プログラミングは、パソコンで手を動かす作業がメインです。書籍を読んで知識をインプットするだけではなく、コードを打ち込んでアウトプットしなければプログラミングは上達せず、成長の実感も得ずらくなります。最近はスライド形式や動画形式、ゲーム形式など、プログラミング入門のハードルを下げてくれる多種多様な学習サイトが充実していますので、自分に合った学習サイトを探してみましょう。
とはいえ、書籍には、プログラミングを体系的に学べるというメリットがあります。学習サイトでプログラミングのイメージや基礎知識をつかんでから、上手に併用してスキルアップを目指しましょう。
学習サイトには有料と無料のものがありますが、多くの方が学習の導入で選択するのは、無料の学習サイトでしょう。ただし、無料で学べるプログラミングスキルには限界もあります。基礎的な知識やプログラミングがどのようなものかざっくり把握するのに利用する程度であれば十分ですが、高度な知識を身につけるには物足りないかもしれません。
ここでは、学習サイトを使った独学のメリットとあわせて、デメリットについても紹介します。
学習サイトを使って、独学でプログラミングスキルを習得する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは5つのメリットをご紹介します。
学習サイトを利用する場合、無料のものから有料のものでも大体数百円〜数千円/月のものが一般的ですので、比較的費用をおさえて学習することが可能です。有料のサイトは、無料の体験版が用意されていることが多いので、最初は無料版を使用してみて、「これならプログラミングの学習を楽しく継続できそう」と思うような学習サイトであれば有料版を試してみるのもよいですね。
本格的にプログラミングを行うには、自分のパソコンにいろいろなソフトウェアをインストールする環境構築という作業が必要になります。書籍での学習では、「プログラミングをやってみたい!」と思っても、まず環境構築の作業が必要となり、すぐにプログラミングを始めることができません。その点、「環境構築不要」を売りにしている学習サイトであれば、サイト内で出される設問に対し、ブラウザ上でプログラミングを行えるといったサービスがあり、思い立った時に気軽に始めることができます。
無料のプログラミング学習サイトの目的は、「基礎知識の習得」であることがほとんどです。よって、プログラミング知識ゼロの初心者には適切なツールと言えるでしょう。人に質問するのが恥ずかしいレベルのことでも独学であれば大丈夫。就学前の子供向けに作られた学習サイトなどを利用すればパソコンの基本操作から学べるものもあるので、自分のレベルに合わせたツールを選ぶことができます。
学校や仕事終わり、通勤時間など自分の好きな時間に学習できるところもメリットの一つでしょう。アプリなどをスマートフォンにインストールしておけば、短時間でも学習することが可能なので、忙しい人やまとまった時間をとれない人にもおすすめの学習方法です。
たとえば、学習サイトの「progate」では、HTML&CSS、JavaScript、Java、Ruby、Python、PHPなど数種類のプログラミング言語を学習できるコースが選択できます。プログラミング言語は種類が多く、言語によってできることも違ってきますので、習得する言語選びに迷っている方もいるでしょう。学習サイトをうまく活用すれば、とりあえず無料でいろいろな言語を学習してみて、言語の特徴や習得の難易度を体感してみることができます。
学習サイトを使用してプログラミングを学ぶ場合、メリットもありますがデメリットもあります。ここでは主なデメリットを5つご紹介しましょう。
無料のプログラミング学習サイトのほとんどが、「基礎知識の習得」を目的として作られているため、実務レベルのスキルを身に付けるには、プラスアルファの学習が必要となります。レベルが上がると有料になるサイトも多いですが、学習サイトの費用は月額で千円前後と比較的安価に設定されています。レベルアップしたければ多少の費用が掛かる可能性があることを念頭においておくとよいでしょう。
プログラミングを学習していると必ずわからないことは出てきます。プログラミングの独学で挫折する人の多くが、わからないことを質問できる環境になかったことが原因であると言われています。無料学習サイトの多くは、一方的に情報や課題を提供する形で、わからないことがあっても質問できる環境まで用意されていないことが多いです。有料プランを選択すれば質問できる学習サイトもありますので、学習サイト選びの際に、費用と相談しながら比較項目に入れてみましょう。
独学とは、漢字のとおり”独りで学ぶ”ことです。プログラミングは専門性が高く習得にも時間がかかるので、わからないことやエラーが頻出するとモチベーションの維持が大変です。そんな時に励ましあえる仲間や、教えてくれる講師がいないと挫折にもつながりやすくなります。気になる方は、学習サイトの中に利用者同士で交流できる掲示板などがないか注目してみましょう。
一般的に、初心者が実務レベルのプログラミングスキルを身につけるためには1,000時間の学習時間が必要だと言われています。独学の場合、わからないことを聞ける環境が整っていなければ、独りで悩んだり調べたりとさらに時間を要する可能性もあります。独学でプログラミングスキルを習得するのであれば、短期間ですぐに身につくものではなく、ある程度長期戦になることを想定して学習にのぞみましょう。
完全無料の学習サイトはそのまま利用できることが多いですが、途中から有料になるようなサイトは最初に新規会員登録が必要な場合があります。入力しなければならない項目は学習サイトによって異なります。中にはメールアドレスを入力し、メールに届いたURLから本登録を行うものなどがあり、人によっては面倒に感じる方もいるでしょう。ただ、その一手間を惜しんで優良サイトを見逃してしまうのはもったいないです。せっかく無料で利用できるのであれば、面倒くさがらずにどんどん試してみましょう。
ここからは、実際の学習サイトを具体的に画像付きで紹介していきます。まずは、プログラミングを基礎から学びたい初心者向けの学習サイトを4つご紹介します。
progateは、スライド学習とアウトプット学習でプログラミングを学べる学習サイトです。まず最初にスライドで知識をインプットした後、課題で実際に手を動かしてアウトプットし、すぐに成果物を確認することができるので、環境構築が不要なサービスとなっています。
スライド学習にはイラストやカラーが豊富に使われていて、使用者が飽きないような工夫もされています。
スライドで知識を学んだら、すぐに課題を使った実践が行えます。課題に沿って文字を打ち込むと、結果を同じ画面のプレビューで確認することができ、わからなかったり忘れたりしても、戻って知識を再確認することができます。
出典:Progate
無料プランと有料プランがあります。無料プランを試してみて、使いやすければ有料プラン(1レッスン1,078円)でさらに学習を進めてみましょう。
ドットインストールは、動画を見てプログラミングを学習するサービスです。すべての動画が3分以内で、スマートフォンでも視聴できるため、隙間時間を利用して学習することができます。動画の中には、環境構築の方法をわかりやすく説明してくれるものもあるため、自分で環境構築から挑戦してみたい方にもおすすめです。
出典:ドットインストール
プレミアム会員(有料会員で月額1,080円)になると、すべての動画を視聴することができるのに加え、質問機能を使うことができます。
質問機能とは、わからないことに対してドットインストールのスタッフが回答してくれるシステムです。1カ月間のうち上限は5回まで(現在は5回ですが、変更する可能性あり)と限られてはいますが、うまく利用すれば継続して学習することができるでしょう。
paiza(パイザ)ラーニングは、初級〜中級者向けに作られた動画視聴型の学習サイトです。面倒な環境構築が不要で、3分動画を視聴した後、すぐに演習問題を解いて理解を深めることができます。
出典:paizaラーニング
有料プランは1ヶ月(1,078円)、6ヶ月(4,488円)、12ヶ月プラン(7,200円)の3つから選択でき、視聴できる動画や演習問題が増えるほか、エンジニアに不明点を聞いてアドバイスをもらうこともできます。
paizaの特徴として、プロの声優がナレーションするキャラクターが説明してくれるので、「聞きやすくて勉強がはかどる」との利用者の声もあります。
Schooは、参加型生放送授業と、7,000本以上の録画授業から幅広いジャンルを学ぶことができます。
出典:Schoo
オープン会員(無料会員)でも、365日生放送の授業が受けられます。月額980円のプレミアム会員になると、生放送授業に加えてプレミアム会員限定の生放送と録画授業7,000本以上がすべて見放題になります。
プログラミングに特化した学習サイトではありませんが、授業を検索するところに”プログラミング”を入力すると200件以上の授業が出てきます。
Schooの特徴としては、双方向のライブ授業なので、チャットから講師にダイレクトに質問をすることが可能です。他の利用者のコメントや質問も閲覧できます。
ここでご紹介する学習サイトは完全無料です。月額料金やレベルアップに伴う追加料金もありません。
CODEPREPは、ブックと呼ばれる講座で構成されており、1冊10分程度からコツコツ学習を継続できるよう工夫された学習サイトです。ブックといっても、実際にコードを書いて問題を解いていくことができるため、実践型のツールとなっています。
出典:CODEPREP
最初は穴埋め形式から学習が始まります。分からなくなったり、挫折しそうになったときはディスカッションボードを利用することができます。CODEPREPの利用者と悩みを分かち合ったり、質問しあうことでモチベーションを維持することが可能です。
難易度や学習にかかる時間の目安が記載されているので、自分の都合に合わせてブックを選択できます。テキストも大きな文字でカラフルなので見やすく、完全無料なのも安心ですね。
Rubyがミニツクは、その名前の通りプログラミング言語である「Ruby」を学習するサイトです。イラストやカラーがあまり使われておらず、シンプルなつくりになっているため、プログラミング完全初心者には少しハードルが高く感じるかもしれませんが、Rubyを無料で学んでみたい方にとっては、非常に頼れる存在になってくれます。
出典:Rubyがミニツク
学習したいコースを選択して「学習開始」ボタンをクリックすると、テキストや動画、ドリルや演習などのRuby習得に関する豊富なコンテンツが表示されます。コースは、Ruby入門コース、Ruby演習コース、Ruby on Rails入門コース、Ruby技術者認定試験(Silver)対策コース、Certified Ruby Programmer Silver Preparation Course(Ruby技術者認定試験Silver)準備コース)の5つのコースがあります。
シラバスは「マネして学べる」プログラミング学習サイトで、WEBデザインやWEBアプリケーションの 開発方法を学ぶことができます。利用者は、プログラミングの知識がほとんどない新人WEBデザイナーとなり、ストーリーを追いながら指定されたWEBサイトをマネして作り上げていくことで、HTMLの学習から最終的にWEBサイトを公開できるまでの流れについて学習できます。開発環境の構築も、説明通りに実行していけばできるように、わかりやすく説明されているので、安心して取り組むことができます。
出典:シラバス
シラバスには、ユーザがオリジナルの学習コースを作成して投稿できるといった珍しい機能が備わっており、プログラミング以外の学習コースもあります。
コードガールこれくしょんは、ゲーム感覚でプログラミングを学べる学習サイトで、登録すれば誰でも無料で利用できます。学習サイトを運営するpaizaが提供しているサービスで、一見、よくあるソーシャルゲームに見えますが、ゲームを通じてPHP、Ruby、Java、Python、C、C#、C++、JacaScriptの言語を学べます。
出典:コードガールこれくしょん
ログインボーナスや、ガチャによるキャラクター収集といったソーシャルゲームの要素もありますので、学習のモチベーションを維持しやすい学習サイトといえるかもしれません。
Code Studioは、アメリカで広く使われており、完全無料でアプリやゲームなどを作成することができる学習サイトです。最初にアカウントを登録すればすぐに利用可能です。対象年齢4歳からというのが特徴で、年齢別にコースが準備されているので、パソコン操作の基本からステップアップしながら、JavaScriptの学習まで全年齢が本格的に学べる学習サイトとなっています。
出典:Code Studio
大人でもパソコンの基礎から学習したい方はお子様と一緒にトライしてみてはいかがでしょうか。
最近では小学生からプログラミング教育が必須になりました。どうせ在宅で学ぶのであれば子供と一緒にという方のために、 子供でも学習できるレベルの無料学習サイトを3つご紹介します。実践的なプログラミング言語の習得というわけにはいきませんが、プログラミングに対する興味への橋渡しとなり、プログラミング的思考を学ぶことができます。
Scratchは、小学生でもプログラミングできるよう簡単に作られたソフトです。プログラミングといえば、画面にソースコードを記述していく作業になりますが、Scratchではブロックを組み合わせていくことで、ビジュアル的にプログラミングができるようになっています。「ブロックパレット」にあるさまざまな命令を「スクリプトエリア」に移動させて指示すると、「ステージ」上のキャラクターが指示通りに動きます。1つの画面上ですべて完結できるのもよいですね。
出典:Scratch
ゲームやアニメーション、音楽やダンス、物語などさまざまなジャンルの作品を制作することが可能で、難しいコーディング作業なしでプログラミングの仕組みや思考を理解していくことができます。
他の人が作った作品を見たり、遊んだりすることができ、他の人が作った作品を自分で上書きしてオリジナルに変更することも可能です。
ViscuitもScratchと同じくソースコードの記述や文法の理解が不要で、ビジュアル的にプログラミングができるようになったソフトです。自由に絵をかいて「めがね」の中に絵を入れ、いろいろな動きをさせてみるといった遊び感覚でプログラミングを体験することができます。「コンピュータをどう動かすか」ではなく、「コンピュータに何をさせるか」を考えることに重点を置いて作られています。
出典:Viscuit
子供だけではなく大人でも十分遊べるので、「なんでこんな動きになるの?」とお子さんと一緒に考えながらやってみてはいかがでしょうか。
キッズコードレシピは、Kids Code Clubが運営している学習サイトです。ScratchやViscuitなどさまざまな学習サイトを使ってゲームやアニメーションなどを制作します。
たとえば、Scratchを使って射的ゲームを作るレシピになりますが、完成版も見れるようになっており、自分が今からどんなものを作るのかが分かります。Scratchの使い方を分かりやすく説明しているので、書かれている通りにやれば誰でも同じゲームが作れます。
出典:キッズコードレシピ
Viscuitを使用したレシピなどもあり、さまざまなプログラミング教材に触れることができますので、どの学習サイトがいいのか迷ったときは、ぜひキッズコードレシピを覗いてみてください。
「プログラミングスクールに通ってみたいけど、費用が高そうだな」というイメージで諦めている人もいるのではないでしょうか。授業の形式や受講期間の違いなどにより料金はピンからキリですが、人気のプログラミングスクールの1か月間にかかる費用の相場は大体10万円台と決して安くはありません。しかし、費用の面でプログラミングスクールをあきらめている人でも、完全無料で通えるプログラミングスクールがあるのをご存じですか?
出典:学舎さくら
就職支援付プログラミングスクール「学舎さくら」 では、完全無料でプログラミングの基礎から実践まで学ぶことができます。テキスト代なども不要で、途中で辞めた場合でも解約金など一切かかりません。卒業後は、首都圏と高知県の企業への就職紹介を受けることができます。
また、授業は完全オンライン形式なので、パソコンと通信環境があれば全国どこからでも受講可能です。
無料の学習サイトでは、わからないことを聞ける環境が整っていない場合が多いですが、「学舎さくら」では現役エンジニア含むプロの講師陣にいつでも質問できる環境が整っています。「こんな初歩的なことを質問してもいいのかな?」と思うようなことでも気軽に質問してください。個人のレベルに合わせて学習を進めていくので、プログラミングの知識ゼロでも安心して受講できます。
1ヶ月ごとに入学を受け付けているので、まずは気軽に説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
次の記事では、プログラミングスクールを選ぶ際のポイントなどを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミングを無料で学習できる「学習サイト」をご紹介しましたが、ゲーム形式のものや動画形式のものなどさまざまな形式のツールがあります。「ゲームが好き」「動画を見るのが好き」「アニメが好き」など、少しでも自分が好きなものに近い形式の学習サイトを選択すれば、学習を継続できる可能性が高いでしょう。
ただし、無料版はプログラミングの基礎的な部分しか学習できない場合が多いため、もっと専門的に学習したくなった時は、書籍や有料版を購入したり、プログラミングスクールへの入学も視野に入れてみましょう。「プログラミングスクール=高額な費用がかかる」と思って入学を避けている人も、「学舎さくら」のように無料で受講できるプログラミングスクールがあるので、ぜひ学習方法のひとつとして検討してみてください。
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