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インフラエンジニアとは?未経験でもなれる?仕事内容や将来性、スキルを解説

2021年9月3日

2022年7月4日

インフラエンジニアとは?

そもそもインフラエンジニアとはどのような職業なのでしょうか。ITインフラ周辺のエンジニアには、他にもサーバーエンジニアやネットワークエンジニアといった似た名前の職業があり、混乱してしまう方も少なくありません。それぞれの特徴を見ながら、インフラエンジニアについて解説します。

そもそもITインフラとは

インフラとは、日本語で「土台」を意味する言葉です。たとえば生活インフラとしては「ガス」「電気」「水道」が挙げられます。私たちが暮らす中で欠かすことのできない、生活の土台となるサービスです。

同じように、ITインフラとしては「ネットワーク」と「サーバー」が主に挙げられます。私たち一般のユーザが直接触る部分ではありませんが、ITシステムをオンラインで利用できるのは、このITインフラが正常に稼働しているおかげです。

つまり、インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤となるネットワークやサーバーを構築し、正常な稼働を見守ることで、ITサービスによって利便性が増した私たちの生活を支えている職業と言えます。

インフラエンジニアの業務

インフラエンジニアの主な業務は、ITシステムの基盤の設計・構築・運用・保守・監視の5つの作業です。全ての作業を1人で行うのではなく、各チームに分かれて作業を担当することが多くなります。

ITシステムの設計と構築は、システムの規模や通信量を予測しなければならないため、相応の知識と技術が求められます。そのため、経験の浅いインフラエンジニアは、運用・保守・監視からキャリアをスタートさせることが一般的です。運用・保守・監視は、システムが正常に動くかを日々確認し、万が一トラブルが発生したらすぐに復旧作業に当たり、同じ障害を発生させないよう改修作業を行います。また、顧客のサポートやシステムのバージョンアップといったシステムの管理も業務内容に入ります。

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアとの違い

ITシステムの基盤を設計・構築するには、ミドルウェア、OS、サーバー、ネットワークの理解が必要となります。プロジェクトの規模によっては、担当領域が分かれることもありますので、それぞれの分野に強みを持つエンジニアのことを、サーバーエンジニア/ネットワークエンジニアと分けることがあります。両者の特長について見ていきましょう。

 

サーバーエンジニア

ミドルウェアとOS、サーバーの3つの分野の設計・構築・管理をするエンジニア

構築作業では、ネットワーク回線の通信速度といった内容をプログラマーと相談しながら、運用しやすいサーバーの設計を行います。サーバーに合わせたOSのインストールや、物理サーバーの配線作業なども仕事のうち。管理作業では、日々のメンテナンスや障害発生時の対応など、サーバーの状態を良好に保つことが求められます

ネットワークエンジニア

ネットワーク分野の設計・構築・運用・保守をするエンジニア

サーバーとの通信に関わる負荷やセキュリティなどを考慮しながら、使いやすく安定したネットワークを設計・構築します。ネットワークが稼働したら、クライアント先で常駐もしくはリモートで運用・監視し、トラブルが発生時には迅速に対応することが求められます。

インフラエンジニア

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの仕事を比較すると、互いに隣接した領域であることが分かると思います。どちらの専門職に就いたとしても、サーバーとネットワークの両方の基礎知識は必要です。また、サーバーエンジニアとして就職しても、ネットワークまで幅広く対応するというケースもあります。

そのため、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアを区別することなく、インフラエンジニアと呼ぶ企業もあります。運用・保守・監視など、専門に特化する前の職種をインフラエンジニアと呼ぶ場合もあります。インフラエンジニアは広い意味で使われるので、サーバーやネットワークどちらかに特化した仕事をしたい場合は、求人票の業務内容をしっかりと確認することが大切です。

インフラエンジニアの魅力

これまでにインフラエンジニアの仕事について解説しました。サーバーエンジニアやネットワークエンジニアとの違いについてもご理解いただけたと思います。ここからは、インフラエンジニアの魅力について解説します。

将来性が高い

インフラエンジニアの将来性は、今後も高いと言えるでしょう。経済産業省の試算によると、IT人材は2030年に最大で約75万人が不足するという予測結果が出ています。(参考:IT人材供給に関する調査

コロナ禍の影響もあり、企業のDX化が急速に進んでいますが、今後もICT社会の実現を目指す動きはますます加速していくと見られます。コロナ禍における私たちの日常をみても、ワクチン接種の予約アプリやオンライン授業など、問題の解決には今やITサ―ビスが欠かせません。IT業界も人材不足を補おうと様々な取り組みを行っていますが、まだまだ需要に対し供給が追い付いていない状況ですので、今後もインフラエンジニアの需要が減ることはないでしょう。

未経験からでもチャレンジしやすい

IT人材は慢性的に不足しているため、インフラエンジニアは未経験からチャレンジしやすい仕事です。IT業界は異業種からの転職者も多く、入社後に技術を身につけることを前提としている場合は、学歴を重視しない求人もあります。なので、未経験でも基礎知識と適性があれば、インフラエンジニアに転職できるチャンスはあります。特に、20代は入社後に成長を見込める若さが武器なので、学習意欲やポテンシャルをアピールできれば、未経験歓迎求人への転職がより成功しやすくなるでしょう

年収アップを期待できる

求人サイト「doda」の調査によると、2020年の職種別平均年収では、サーバーエンジニアが463万円、ネットワークエンジニアが455万円となっています。20代の平均年収は、380万円前後です。技術職なので、実績を積むにつれて年収もアップする傾向にあり、50代~になると700万円近くになっています。若いうちから実績や技術の幅を積み重ねていくことで、年収を上げていくことができる職業といえます。

参考:doda|平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

インフラエンジニアに必要な知識

インフラエンジニアは未経験者でもチャレンジしやすい職業とはいえ、全くの知識がないまま面接に挑んでも、合格の可能性は低いでしょう。ここからは、今後インフラエンジニアとして働くために必要とされる知識について解説します。

ネットワーク・サーバーの知識

インフラエンジニア未経験の方は、まずはサーバーとネットワークの基礎知識から学びましょう。運用・保守・監視の業務についても、サーバーやネットワークの基本知識は必要です。

また、近年は物理サーバーだけではなくクラウドサーバーが普及し始めています。これからはクラウドに関わる機会が増えると予想されるので、サーバーやネットワークの基本知識を理解した後は、クラウドの勉強に進むといいでしょう。他にも、外部の脅威からパソコンのデータを守るためのセキュリティの知識も勉強すると、インフラエンジニアとしての幅が広がります。

コミュニケーション能力

インフラエンジニアには、コミュニケーション能力も重要です。設計から監視業務まで全て一人で担当することは少なく、チーム体制で進めることが多いからです。ITインフラに関わる業務はトラブル対応も多くなるため、報告や連絡を怠ると、業務に支障をきたす場合があります。また、社内だけでなくクライアントに報告や交渉をする機会もあるでしょう。いずれにしても、インフラエンジニアは一人で黙々と作業をしているよなイメージがあるかもしれませんが、実際は業務を円滑に進めるためにコミュニケーション能力が求められます

マネジメント力

インフラエンジニアとしてキャリアを積むと、チームのリーダーを任される機会があります。リーダー経験を積んでいけば、いずれはプロジェクトマネージャーへのキャリアパスが見えてくるでしょう。そうなると、マネジメント力も養っていきたいところです。プロジェクトマネージャーとは、要件定義から納品まで、プロジェクト成功のためにチームを率いるマネジメント職のこと。メンバーの進捗状況や予算などの現場全体の管理を担うため、「目標達成にはどんな課題があるのか」といったゴールへの最適な道筋を考え、コントロールするのが仕事です。インフラエンジニアとしての経験を積みながら、周りをよく観察し、プロジェクト全体を見る癖をつけていきましょう。

インフラエンジニアに役立つ資格

インフラエンジニアへの転職に役立つ資格を紹介します。資格取得を目標に勉強すれば、基礎知識を体系的に学習できます。ここでは初級インフラエンジニアに人気が高く、就職活動のアピールポイントになる3つの資格を解説します。

CCNA

CCNAとは、「Cisco Certified Network Associate」の略で、ネットワークエンジニアの知識・技術を問う資格です。シスコとは、世界的なネットワーク機器会社であるシスコシステムズのことで、国内シェアは半数を占めると言われています。なので、就職した会社で扱う機会も多々あるでしょう。国際的な資格なので、日本だけでなく海外にも実力をアピールできる資格です。

LinuC

LinuCとは、世界的なOSであるLinuxサーバーに関する知識・技術を問う資格です。正式名称を「Linux技術者認定資格 LinuC」といい、日本市場向けIT民間資格となっています。開発サーバーとして採用する日本企業も多く、インフラエンジニアとして扱う頻度の高いOSなので、初心者がサーバーの勉強をするときにおすすめの資格です。

AWS認定

AWS認定とは、「Amazon Web Services」というAmazonが提供するクラウドサービスの知識・技術を問う資格です。代表的なクラウドサービスの資格であるAWS認定は、インフラエンジニアにとって、クラウドの基礎知識を証明して仕事の幅を広げるものとして注目を浴びています。情報系の大学生から現役インフラエンジニアまで、幅広いキャリアの方が受験されているので、初心者のうちからぜひ取得を目指したい資格です。

未経験からでもインフラエンジニアになるには

未経験からインフラエンジニアになるにはどうすればいいのでしょうか。インフラエンジニアへの就職を成功させる手段を解説します。

転職エージェントに相談する

転職エージェントの力を借りれば、自分と相性の良い求人を見つけやすくなります。転職エージェントは、自社に登録している企業の採用担当と連絡を取り合い、どのような人がその求人の業務や企業風土に合っているのかを把握しているので、就職後のミスマッチが少なくなります。転職のプロと一緒に就職先を広く探せるので、一人で就活するよりもとても心強いでしょう。

専門のプログラミングスクールに通う

まず勉強を始めるところからスタートするなら、専門のプログラミングスクールに通うのも有効です。プログラミングスクールによっては、就職を斡旋してくれるところもありますので、基礎的なITインフラの知識と技術を身に付けてから就職まで一貫して進むことも可能です。採用担当者も学習状況や意欲、ポテンシャルを評価しやすくなるので、就職の成功率をさらに上げられるでしょう。

完全無料の就職支援付プログラミングスクールをお探しなら

就職支援付きプログラミングスクール「学舎さくら」では、Linux、ネットワーク、セキュリティ、クラウドなどを学ぶことができるインフラエンジニア向けのコースもご用意しています。首都圏や高知県の企業への就職サポートも行っておりますので、費用をかけずインフラエンジニアを目指したい方は、ぜひご検討ください。

 

出典:学舎さくら

まとめ

インフラエンジニアとは、ITサービスの基盤を支えるエンジニアです。将来性が高い仕事なので、長く続けていけることが魅力の1つだと言えるでしょう。サーバーやネットワーク、クラウドなどの幅広い知識が求められますが、資格取得などで勉強を積み重ねることで、未経験者でも事前に基本知識を身に付けることができます。インフラエンジニアの就活を始めるなら、転職エージェントに相談するか、専門のプログラミングスクールに通うなどして、就職の成功率を上げていきましょう。

WRITER -この記事を書いた人-

学舎さくら編集部

未経験からプログラマーを目指せる就職支援付きプログラミングスクール。プログラミングの基礎知識や、IT業界への転職に向けた情報など、未来のITエンジニアに役立つ情報を発信しています。

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