2023年5月2日
|2023年5月29日
インフラエンジニアに必要なサーバやネットワークといった「ITインフラ」の学習方法には、自宅サーバの構築やネットワークエミュレータの使用などがありますが、まったく知識がない状態ではハードルが高く感じる人もいるでしょう。
そんなときに力となってくれるのが、インフラエンジニア向けのカリキュラムを用意しているITスクールです。
通常ITスクールと言えば、主にプログラミング関連の知識やスキルを学ぶためのカリキュラムが組まれていることが多いですが、中には未経験からのインフラエンジニア就職に特化したカリキュラムを組んでいるスクールも存在します。
ただし、カリキュラムの内容や費用、受講条件などには違いがありますので、受講した後に後悔しないよう、事前に検討のポイントを知っておきましょう。この記事ではITスクール選びのポイントと、インフラエンジニアを目指せるおすすめITスクールをご紹介します。
この記事の目次
ITスクールを検討するために、まずインフラエンジニアがどんな職種なのか知っておきましょう。
インフラエンジニアとは、ネットワークやサーバ、データベースなどITシステムの土台となる「ITインフラ」の設計・構築・運用・保守・監視を行うエンジニアのことです。
未経験者が、最初からITインフラを設計したり構築したりすることは少なく、多くの場合は運用・保守・監視の業務に就くことになります。ネットワークやサーバが正常に稼働しているかを監視し、システムトラブルが発生すれば適切に対応、随時ソフトウェアのアップデートなども行うのが「運用・保守・監視」業務です。実務経験や知識習得を重ねることで、キャリアアップを目指すことができます。
インフラエンジニアとひとくくりに言っても、どの機器を扱いたいかによって必要な知識やスキルが異なってきます。ITスクールのカリキュラム内容も、ネットワークに重点を置いたものや、サーバまで幅広く学習するものなどに分かれています。カリキュラムを検討するためには、ネットワークとサーバの違いについては理解しておきましょう。
サーバとは、利用者からの要求に対して、情報や処理結果を返すコンテンツ提供側のコンピュータのことです。そして、私たちのパソコンやスマホはネットワークを介してサーバとつながっています。使われている技術や知識は異なりますが、どちらもコンテンツが取り扱う情報量やアクセス数、処理速度などに応じて適切なシステムを構築しておかないと、障害が起こり、安定したITサービスの提供ができなくなります。
未経験からの就職で従事することが多いのが、ネットワークとサーバの安定した稼働をチェックするインフラ監視です。ここでは、ネットワークとサーバ、それぞれの監視業務についても簡単に触れておきます。
「ネットワーク監視」は、PCなどのIT機器、サーバ、ネットワーク機器が正常に稼働しているか、つないでいる経路に問題はないかを監視します。Pingコマンドへの応答で死活を判断する「死活監視」、ネットワークのトラフィック量を監視する「経路監視」、CPU/メモリー/ディスク使用率やハードウェアの温度など多数の項目を監視する「状態監視」などがあります。
「サーバ監視」には、サーバが正常に稼働しているかどうかを監視する「正常監視」、異常があれば担当部署へ報告する「異常監視」があります。
ITスクールのサイトを見て回っていると、結局どこがいいのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。数あるITスクールの中から自分に合ったITスクールを探すのは大変ですよね。ここでは比較する際に注意すべきポイントを解説するので、参考にしてみてください。
ITスクールの費用は様々で、高額な受講料が必要なITスクールもあれば、条件を満たせば無料で受講できるITスクールも存在します。しかし、受講料が高いからといって必ずしも自分に合っているとは限りませんし、無料でも質の高いカリキュラムを受けられるところもあります。
費用だけで比較せず、カリキュラムやサポート体制の内容が自分に合っているか必ず確認しましょう。とはいえ、費用も重要な要素ですので、費用を検討する際に気を付けるべきポイントを紹介します。
通学方法は主に「通学制」と「オンライン制」があります。通える範囲内に教室がない地方の受講生などは、必然的にオンライン制を選択することになるでしょう。現在はオンライン受講を主流としているITスクールも多く、オンラインに特化したカリキュラムが充実しているため、通学制に比べて質が下がるということはありません。それぞれの特性が、自分に合っているかどうかで検討しましょう。
通学制のメリットは、「不明点をすぐに聞ける」「講師が目の前にいる環境でモチベーションを維持できる」などが挙げられます。
オンライン制のメリットは、パソコンと通信環境さえあれば自宅でもカフェでも場所を選ばず受講できることです。質問はチャットツールなどを通じて行うため、ITツールを使用したコミュニケーションの練習にもなります。
通学制、オンライン制両方とも可能なITスクールの場合、途中で変更できるのか、変更した場合に別途費用がかかるのかなども合わせて確認しておくとよいですね。
未経験者向けのカリキュラムがあるとはいえ、ITインフラの学習は専門的な知識の習得です。学習を継続できるかどうかは、ITスクールのサポート体制にも影響されますので、各種サポート内容はチェックしておきましょう。
カリキュラムを受講でき、質問を受け付けてくれる日時や時間帯は必ずチェックしてください。自分の生活スタイルと合わない場合は受講自体が難しくなり、ITスクールの恩恵を受けることができなくなります。オンライン制は、どこからでも受講でき場所の制限は受けませんが、時間については平日の日中に限定されていることなども多くありますので、思い込みがないように、よく確認しましょう。
ITインフラの学習では、わからないことがたくさん出ます。そして、この不明点を解消してもらえることは、みなさんがITスクールに期待する大きな項目の一つでしょう。質問をするための手段、質問の受付時間、どのような人が質問に回答してくれるかなどは確認してください。ITスクールによっては、質問の回数が決められていることもあります。専属講師が付くITスクールであれば、自分の進捗や理解度を理解したうえで対応してくれるため、質問もしやすくなるでしょう。
学習を継続するには、モチベーションの維持も重要です。ITスクールは、学習を挫折しないためのサポートを受けられる場所であり、モチベーションの維持にも工夫していることがあります。専属講師が学習の進捗状況を管理してくれたり、他の受講生とチームを組んで取り組む課題があったりなど、モチベーションへのケアも考えてくれるITスクールなのかチェックしてみましょう。
学習と就職をセットで考えているのであれば、就職転職サポートの質も比較しましょう。紹介先の数や、こだわっているポイント、就職率などが参考となります。就職・転職サポートがあるカリキュラムは、無料やキャッシュバックなどの料金にも関わってくるので、就職サポートの利用条件とあわせて、就職/転職保証制度の有無や、卒業後のサポート料金などにも注目してみましょう。
インフラエンジニア向けのカリキュラムには、ネットワークに重点を置いたもの、総合的に学べるものなど、ITスクールによって違いがあります。自分が描くキャリアとして明確にサーバエンジニアとネットワークエンジニアの違いがあればよいですが、判断に迷う場合は、無料相談会で「なぜ、その知識をカリキュラムにしているのか」を聞いてみましょう。
また、プログラミングを学ぶ場合は学習した成果としてWebサイトやアプリなどの作品を作ることが多いですが、ITインフラを学ぶ場合は資格取得を目指すITスクールが多いです。ここでは、インフラエンジニアが取得しておくとよい入門的な資格についていくつかご紹介します。
ITスクールを選ぶ際には、実績や評判・口コミなども確認しておくとよいでしょう。実績は、ITスクールのサイトに掲載された就職・転職内定率や資格取得率、学習継続率、就職先の企業一覧などで見ることができます。評判や口コミは、TwitterなどのSNSや口コミサイト、Webサイト内の現役の生徒や卒業生の声などを参考にしてみてください。
ただし、実績はITスクールにとって良い部分のみを抽出していたり、口コミなどは評価した人の主観が入るため、完全に鵜呑みにするのではなく、あくまで参考程度に見るようにしましょう。
インフラエンジニアとしての就職を目指すのであれば、就職支援を受けることで、無料で受講できるITスクールが存在します。多くの場合、年齢制限などの条件がありますので、確認してみましょう。また、無料といっても「まったく受講料が発生しない完全無料」の形態と、「就職すれば全額キャッシュバック」という形態がありますので、注意が必要です。
ここでは、無料でインフラエンジニアを目指せるITスクールを6校ご紹介します。
KENスクール |
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エンジニアカレッジ |
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ネットビジョンアカデミー |
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ぼくらのあした |
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UZUZ COLLEGE (ウズウズカレッジ) |
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学舎さくら |
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【特徴】
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次に、費用はかかりますがインフラエンジニアに必要な知識を学習できるITスクールを4校ご紹介します。
KENスクール |
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Raise Tech (レイズテック) |
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Sasa-yell (ササエル) |
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UZUZ COLLEGE (ウズウズカレッジ) |
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【特徴】
【特徴】
【特徴】
【特徴】
インフラエンジニアに関するITスクールを検討する際、専門職だから受講料が高額なイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、就職を前提とした学習であれば無料で受講できるITスクールも多く存在し、資格の取得なども目指すことができます。比較すべきポイントを押さえながら、自分の目的やライフスタイルに合ったカリキュラムを検討してみましょう。
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