2022年6月15日
|2022年7月20日
日常で何気なく見ているWEBサイトやLINEなどが、プログラミングでできていることをご存じでしょうか。そのほかにも家電製品やセキュリティ、仕事で使っているシステムなど、私たちの身のまわりにはプログラミングによって機能しているものがたくさんあります。
プログラミングとは、コンピューターに命令するプログラムを作ること。プログラムは、コンピューターに行ってほしい処理を順番通りに、プログラミング言語で記述したものを指します。
プログラミングに興味を持ったのなら、まずはプログラミングでなにができるかを知りましょう。学習を始める前に、プログラミングでできることを知ることで、自分が身に着けるべきスキルを考えていくことができます。
この記事では、無料でおすすめのプログラミング学習方法もあわせて紹介しています。少しでもプログラミングに興味を持った方は、この記事をきっかけにプログラミングをはじめてみませんか。
この記事の目次
プログラミングでできることは多いですが、一つのプログラミングスキルでなんでも作れるわけではありません。たとえば、同じスマホ上で機能するSNSアプリとゲームアプリでも、作成に使うプログラミングスキルは違うものです。
プログラミングスキルと一言でいっても、その幅は広く、作りたいものによって使われる知識や技術は異なりますので、まずは自分が何を作りたいのかを決める必要があります。これからプログラミング学習をはじめたい方は、自分が作りたいものを決めたうえで、それを元にプログラミング学習の目標や計画を立てていきましょう。
ここからは、私たちの身近で使われているものを例にあげながら、プログラミングでできることを7つ簡単に紹介します。
プログラミングでできる分野は幅広いので、「これもプログラミングでできているの?」といった発見があるでしょう。ぜひ自分が作りたいもののイメージを膨らませてください。
プログラミングができると、さまざまなWEBサイトの制作ができます。WEBサイト上で画像が流れるように動いたり、自分の見ているブラウザ画面に書き込んだ文字が閲覧者全員に共有されたりするのは、プログラムが機能しているからです。
WEBサイトの制作は、プログラミング言語を習得して、自力で1から構築することも、WordPressやローコード開発ツール(できるだけソースコードを書かずに開発できるツール)を使って最低限の知識で制作することも可能です。
(例)WEBサイト・ECサイト・ブログなど
アプリとは、アプリケーションソフトウェアの略称。特定の目的のために設計されたソフトウェアのことで、APP(application software)と呼ばれることもあります。SNSや地図アプリ、業務効率化アプリや画像編集アプリなど、アプリに期待する目的にはたくさんの種類があります。
大きく分けると、WEBブラウザ上で操作する「WEBアプリ」とスマホやデスクトップ上にインストールして使用する「ネイティブアプリ」の2種類があり、その違いによっても使用するプログラミングスキルが違ってきます。
(例)Excel(表計算アプリ)・LINE(コミュニケーションアプリ)・Photoshop(画像編集アプリ)など
システムは、特定の処理を行うための仕組みという意味。業務を効率化するためのシステムや、金融機関や官公庁などが使用する膨大なデータの管理システムなどが挙げられます。最近では、DX(デジタルトランスフォーメーション)やコロナ禍によるテレワークの浸透により、業務のシステム化が急速に進んできました。
次のような業務上で使われるシステムは、すべてプログラミングでできています。
(例)勤怠管理システム・販売管理システム・情報系システムなど
家電製品や産業製品を制御するために内蔵されたシステムのことを、組込みシステムといいます。エアコンが温度を調整したり、デジカメで撮った写真が記憶媒体に保存されたりするのは、機器に内蔵されたソフトウェアが機能しているためです。最近では、家電製品などにもインターネットに接続する技術(IoT)が使用され、組込みシステムが複雑化してきていますが、たとえ単純な機能だとしても、そこには必ずプログラムが機能しています。
例)各種家電製品、カーナビ、自動販売機、音響機材、ATMなど
スマホゲームやパソコンゲームはもちろん、コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)も、プログラミングでできています。ボタンを押せばキャラクターが動き、特定の条件で音楽やエフェクトが流れるなど、ゲームのジャンルによって、さまざまなルールをプログラミングすることで、ユーザーが楽しめるゲームになるでしょう。
(例)マインクラフト・ポケットモンスター・ウマ娘など
自動化ツールとは、業務を自動化できるもので、一般的にはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と呼ばれています。
プログラミングは、決められた処理を繰り返し行うことを得意としています。人間は体力や集中力に限界があるので、同じ処理を延々と続けることができませんが、プログラミングなら、人間では不可能な処理回数でも、コンピューターの電源さえ入っていれば、自動的に繰り返し処理が可能です。
(例)WinActor(ウィンアクター)・Robo-Pat(ロボパット)など
AI(人工知能)とは、人間の知能のような機能を持つコンピューターシステムのことです。
単純なデータ処理やシステムの場合、コンピューターは入力された情報に対して決められた処理しかできませんが、AIはデータを元に学習して精度を上げていきます。AIを活用したものは、複雑な処理を行うものもありますが、構成は基本的に単一の機能に優れたAIを組み合わせたものが多いです。
(例)機械学習・深層学習(ディープラーニング)など
ロボット制御もプログラミングで可能です。
北京オリンピックで、食事を部屋まで持って来てくれるロボットが話題になったように、最近では、ロボットを見かける機会が増えました。今後の私たちの生活を豊かにするために必要な分野といえます。
(例)ペッパー・ルンバなど
プログラミング言語の種類は多く、言語によってできること、作れるものが異なります。
代表的なプログラミング言語別にできることを見てみましょう。
・Java:ゲーム開発・Android用アプリ開発・組み込みシステム開発など
・JavaScript:WEBサイト制作・スマートフォン用アプリなど
・Ruby:WEBアプリ制作・ECサイト構築・SNS開発など
・Python:AI(人工知能)や機械学習、データ分析など
・Swift:Apple製品の開発など
・C言語:ロボット開発や、組み込み系など
・C#:ゲーム開発、VR/MRなど
プログラミング言語について、特徴やできることをもっと詳しく知りたい方は、学習するプログラミング言語の選び方も紹介している、次の記事をあわせてチェックしてみてください。
プログラミング初心者の場合「プログラミングって専門的で難しそう。素人からでもできるのだろうか?」というイメージがあるかもしれませんが、趣味でプログラミングをはじめる人もいます。少しでも興味があるなら、簡単なプログラミングからはじめてみましょう。
プログラミング初心者は、まず継続して学習できる土台づくりをすることが大切です。たとえば、プログラミングの基礎を学ぶことや、実際に手を動かしてプログラミングに慣れることなどが該当します。
次の記事では、プログラミング学習の土台づくりの方法だけではなく、プログラミング初心者が「やるべきこと」「やってはいけないこと」もわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
プログラミング学習を継続するコツは、自分にあった学習方法を確立することです。今は無料でプログラミング学習ができるコンテンツも増えたので、初心者でも気軽にプログラミング学習をはじめられるようになりました。ここからは、無料でできる次の3つの学習方法について紹介します。
YouTubeやドットインストールの無料コースなど、無料で動画を観ながらプログラミング学習ができるコンテンツが充実しています。
動画学習のメリットは、視覚・聴覚から情報を得ることで記憶に残りやすいことです。また、スマホやタブレットがあれば、場所と時間を選ばず学習できます。
移動時間や隙間時間を有効活用できる学習方法ですが、スキルを身につけるためには、動画を視聴するだけではなく、手を動かして実際にコーディングもしていきましょう。
プログラミング学習サイトのなかには、有料コースだけではなく、無料コースも用意されているサイトもあります。
たとえば、スライドや動画でインプットしてから、課題でアウトプットまで一貫して学習できるものや、ゲーム感覚で学習できるものなど。
学習サイトのメリットは、開発環境の構築をせずにWEBブラウザ上で手軽にコーディングできることです。また、準備されたカリキュラムに沿って学べるので、すぐにプログラミング学習に移れます。
利用する場合は、学べるプログラミング言語やサイトの特徴を事前に調べて、自分にあった学習サイトを選ぶようにしましょう。
作りたいものや学習したいプログラミング言語といった学習目標が明確に決まっている場合は、効率よく学習できるプログラミングスクールで学ぶことも選択肢に入れてください。プログラミングスクールによって条件は異なりますが、無料で学べるプログラミングスクールもあります。
独学の場合は、「自分の学習方法が間違っていないか」「学習中にわからないことを質問する相手がいない」といった不安がありますが、プログラミングスクールで学ぶことでそれらの不安は解消されます。また、将来的にエンジニアやプログラマーの道に進むことを考えているなら、就職支援も充実しているプログラミングスクールを選ぶといいでしょう。
プログラミングスクールの選び方のポイントは、以下の記事を参考にしてみてください。
無料のプログラミングスクールなら、完全オンラインのプログラミングスクール「学舎さくら」がおすすめです。首都圏か高知県への就職支援を受けることが無料の条件になりますが、パソコンとオンライン環境さえあれば、全国どこからでも受講できます。
プログラミングの基礎から、実践的なチーム制作まで含まれている学習カリキュラム。現役のエンジニアも含む講師陣から、個人の理解度・進捗状況にあわせた学習サポートを受けられます。また、キャリアコンサルタントによる就職支援も充実しているため、未経験でもエンジニアやプログラマーへの就職も可能です。
随時オンライン説明会を実施しているので、気になる方はぜひ参加してみてください。
プログラミングでできることのなかには、日常生活にも欠かせない存在となったものも多くあるので、プログラミングでできることを知っておくと、自分がプログラミングでなにがしたいかをイメージしやすくなります。
趣味でプログラミングをはじめている人もいるので、少しでもプログラミングに興味を持ったら、未経験でも気にせずにプログラミングをはじめましょう。
「スタート時点でつまずきそう」と不安な方は、プログラミングのはじめ方を初心者向けに解説している、次の記事を読んでみてはいかがでしょうか。
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